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-BH SIDE-
そういやAはかなりのおっちょこちょいだ。
だからさっきあんなことが起こった。
そう思わないと今頃俺の理性は
どっかに吹っ飛んでただろーな
Aはどーみても俺のこと意識して
(耳まで真っ赤にしてたし)
キッチンに逃げたり
寝室の方片付けるとか言っていなくなるし。
かといってあんなことがあったから
わざわざ帰るという選択肢は
残念ながら俺の中にはないから
どっちにしろ少しでも距離が縮まったことが嬉しい。
「ねー、A〜。これどこにしまうの？」
A「えー！？適当でいいよ」
見てもない上、少し離れた寝室から叫んでる。
はぁ…こっちこいし。
「あー、わかんないから来てよ」
というとスタスタと足音を立てて
リビングに戻って来たA。
A「んもう。適当でいーのに」
「良くないし、いる意味ないじゃん。
一緒にやりたいのにさー、」
A「2人で同じところやるほうが
時間の無駄じゃん！！！」
「んな、なんでそんなあたりつえーの」
さっきから目も合わせないし
言い方きついし？
なんか怒ってんのかよ
顔を覗き込むと
Aの口が動くのが見えた
A「べ…ベクちゃんはさ、
さっきのこと意識しないの？？」
「へ！？はい！？」
思わぬ質問に俺は拍子抜けした。
A「私だけ意識して恥ずかしくなって
なのにベクちゃんはいたって平然としてるし
なんか女慣れしてるんだなーって……」
ちょ、A何が言いたいんだ。
そんなさっきのことくらいで顔赤くして照れて
恥ずかしくて喋れない男なんて…そっちの方が
問題だと思うんだけど…
「女慣れしてたら嫌なの？？」
こんなこと聞いたら余計に機嫌悪く
するんだろうなって思ったら
A「………いやだ。めちゃめちゃやだ」
素直な答えが返って来て
俺の胸の奥がキュッと締め付けられた。
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作者名：amarinn | 作成日時：2018年2月7日 7時
