好きな数字は? ページ40
ダル「グルルル…なんで皆ジョーカー引かないんだ…?」
A『ダル顔に出やすいからなかなか他に回せないよねぇ』
ジョ「頑張れわんこ。お前の親友はポーカーフェイス得意だろー」
なかなかジョーカーを手放せないダルを笑いながら、ジャックに自分の手札を向ける。
ジャ「そこが親友の良いとこでもあるよ♪…あ!ハートのジャック〜」
A『昔の自分ゲットして嬉しいなんて…マルフィの癖が移ったんじゃない?』
ジョ「やめろ。ナルシストはひとりで十分だ…」
ジャ「別にいいじゃーん!これで2枚目だったんだもん♪でも、皆だって好きな数字あるでしょ?」
ハートのジャックを捨てながら、皆に聞いてくる。
はい!といい返事をしてダルが答える。
ダル「俺は1が好きだぞ!最初に覚えた数字だし、言いやすい!それに1番ってかっこいいだろ!」
ジャ「う〜ん、予想通りだった!ジョーは?」
ジョ「別に数字に好きとかねーけど、強いて言うならはち。」
ジャ「何そのしぶしぶ感。でもそうなるよね〜」
アハハと笑いながらAに視線を移す。
Aは?という問いに、ダルの手札からすいっと抜き取ったクイーンを捨てて、ジャックの目線を遮るように、自分の手札を向ける。
A『…私は11かな。』
ジャ「…え、
意外だったのか、ジャックだけではなくジョーも驚いている。
ダルに至っては口に手を当てて、ふわぁ〜なんて変な声を上げている。
少しして自分の言ったことが恥ずかしくなり、慌てて訂正する。
A『あ、別に変な意味じゃない…!ただ、ジャックって兵士で何かを守ることが出来るでしょ。』
ジャ「なるほどね。でも、クイーンじゃなくていいの?」
さっきAが捨てたクイーンのカードを見て、ジャックは言う。
ダルがジョーからカードを引き、唸っている。
A『だって、クイーンはもういるでしょ?』
ジャ「ハートはね。でも、スペード、クローバー、ダイヤは空いてるよ。」
A『へぇ…じゃ、そのうちね。』
ダルからカードを引いて、手札の2枚のカードを捨て、あがり!と声を上げる。
ジョ「相変わらずつえーな…ほんとになれちまうんじゃねぇか?クイーンに。」
A『生憎、ポーカーフェイスは苦手なの。』
にっこり笑う彼女の瞳は深く、不思議な輝きを放っていた。
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ラム - 続きが気になる (2020年5月12日 23時) (レス) id: 53f56e15b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あまレモ | 作成日時:2020年3月10日 20時