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甘い香り ページ4

15時すぎ、キッチンの方から甘い香りが漂ってくる。
この香りは…アップルパイかな。
ついついその香りに誘われて、キッチンに向かうと物音で気づいたのか、背の高い彼が振り返る。

?「やぁA。いい香りだろう?焼きあがるまで少し時間があるから、お皿を並べるのを手伝ってくれるかな。」

A『もちろん。アップルさんのパイはとっても美味しいから楽しみ!』

そう言ってお皿を受け取ると、アップルポイズンは嬉しそうに笑った。

アッ「Thanks…そう言って貰えると作りがいがあるよ。」

彼の作るアップルパイは本当に美味しいからしょうがない。
外側はサクッとしていて、一口ほおばると、ふわっと林檎の味が口に拡がっていく。食べるだけで幸せになれる気がする。
元々毒林檎の彼が作ったとは思えない…いや、毒林檎だったからなのか…?

焼きあがるまでの時間、ふたりで他愛もない話をしながらお皿やフォークを並べていく。

ダル「なんか甘い匂いがするぞー!」

ホッ「いい香りだな。おや、Aも手伝っていたのか?」

ジョ「ぅうあ…少し休憩するかぁ…」

リクルーティングから帰って来たダルとホック、仕事中だったジョーも部屋から出てきた。
他にもいい匂いだとか、美味しそうだとか言いながら続々とみんなが部屋から出てくる。

アッ「さぁ、みんな焼きあがったよ。」

A『お疲れ様。みんなで食べよ!』

和やかな空気でおやつタイムが始まる。
つい夢中になってアップルパイを頬張っていると、

アッ「そんなに急がなくても、アップルパイは逃げたりしないよ…それに、」

A『!』

呆れたように笑いながら私の口元についたアップルパイのかけらをとってくれる。

A『…ありがとう』

アッ「どういたしまして。いつもはしっかりしているのに、こういう所は抜けているんだね?」

皆がいる前で、そういうことしないで…普段紳士だから普通に恥ずかしい…

ジョ「何を見せられてんだ…?」

ホッ「仲が良くていいじゃないか」

ダル「アップルパイも美味いしな!」


おやつタイムはまだ続く…

もう二本、足入りますか?→←親友の親友、つまり



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設定タグ:ヴィランズ手下 , 短編集 , ヴィランズ   
作品ジャンル:ファンタジー
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ラム - 続きが気になる (2020年5月12日 23時) (レス) id: 53f56e15b5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あまレモ | 作成日時:2020年3月10日 20時

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