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彼の正体1 ページ8
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安室が来ると約束した当日、いつも通り、職場の米花自動車で車検のための点検作業や、タイヤ交換、オイル交換、フィルター交換といった仕事を慣れたようにこなしていた。梅雨も明け、初夏と言うこともあり、長袖の作業着を着ての作業はかなり堪える。
(汗、気持ち悪いなぁ…早くシャワー浴びたい…)
一通りの仕事を終え、夕方、安室と約束している18時に間に合うよう、最終チェックをするため、寝板に寝転がり、車の下に潜って点検作業をしていた。
「柴田さん、安室さんが来店されましたよ」
『そうですか。修理も終わっているので、作業場に案内してもらっても？』
「わかりました」
黙々と作業をしているときに事務員から彼が来たという知らせが入り、作業場に案内するようにインカムで伝える。最後にレンチでネジをきつく締めた。
(よし、これで完璧)
(次傷付けたら絶対に許さないんだから！)
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作者名：ゆきだるま | 作成日時：2018年5月6日 19時
