33話 ページ35
あのあと、缶コーヒーを飲み終えた雨宮ヒロトは私をバイクで家まで送り届けた
『あの、、ありがとう』
私はそう言って借りていたヘルメットを雨宮ヒロトへ返す
ヘルメットを受けとると
ヒロト「・・、おまえさ」
『っ、!』
雨宮ヒロトは
またいきなり私に話しかけた
ヒロト「あいつの何処がいいの?」
『・・っほぇ、!?』
思いがけない質問に変な声が出てしまった
いきなりの質問に頭が回らずボケ、としてると
ヒロト「喧嘩の仕方も知らねぇようなお前が何であんな男を好きになったんだよ」
『っ!・・あんな、って』
そんな言い方、、
ヒロト「だってそうだろ?毎日人のことを殴り付けてるやつだぞ?」
『っそ、そんなことない!コブラは誰かを守るために仕方なくしてるんだから!!誰彼かまわず殴ってるようなあなたの暴力と正しい暴力を一緒にしないで!』
そう、コブラは正しいことをしているの
だから、あなたなんかとは
全然違うんだから
そう思って私が怒鳴ると
ヒロト「・・ハ、(笑)」
雨宮ヒロトはバカにしたように鼻で笑った
『、!?・・っ何がおかしいの?!』
ヒロト「・・正しい暴力だって、?(笑)」
『っ、・・』
ヒロト「んなもん、あるわけねぇだろ。(笑)」
『っ、!!!』
ヒロト「暴力に良い暴力も悪い暴力もあるわけねぇんだよ、、所詮暴力は暴力だ」
『っ、』
ヒロト「人を殴るのに正しい理由なんてあってたまるかよ、、」
最後にそんな捨て台詞を残し
あの日、雨宮ヒロトは帰っていった
あの日からと言うもの
私は気づけば
雨宮ヒロトが言った言葉を思いだし
その度に何のため息かわからないため息をはいた
『ハァ、、、』
コブラ「また、ため息かよ」
『あ、ごめん。』
コブラ「・・、今日俺んち来いよ。」
『え、?!』
コブラ「え、じゃねぇよ!//最近バタバタしてて、その、・・お、お前不足なんだよ!!///」
『っ、!?』
コブラ「だから、・・、////抱かせろよ」
『・・っふふ、(笑)うん、いいよ(笑)』
コブラ「、・・////」
自分から抱かせろ、なんて言っておいて
顔をあからめるコブラ
そんなコブラの姿は可愛くて愛しくて
あぁ、やっぱり私は
彼のことが好きなんだな、って実感する
依存と言う間違っていた愛情に
モヤモヤとしていた心も
再び熱を取り戻す
『私も、あなた不足みたい・・(笑)』
コブラ「・・フ、(笑)上等。」
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青龍 葵(プロフ) - 更新されないんでしょうか? (2017年12月31日 1時) (レス) id: 7069733e86 (このIDを非表示/違反報告)
チャンス - 最高でした! 続き待ってまーす!!!! (2016年6月21日 22時) (レス) id: 3a1af415ef (このIDを非表示/違反報告)
s - 初めまして!いつも読ませていただいております!三人の想いが切ないです(・_・、)更新大変だと思いますが頑張ってください!待ってます! (2016年3月24日 16時) (レス) id: 2b2b086bb8 (このIDを非表示/違反報告)
ぱるちゃん(プロフ) - きゅんきゅんします!続きが気にます!! (2016年2月20日 0時) (レス) id: 2806cd4078 (このIDを非表示/違反報告)
璃良 - 面白かったです!! あれ?これってダンいいヤツだったりしますかね? 更新頑張ってください! (2016年1月12日 17時) (レス) id: 918f3c33d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:小町-komachi- | 作成日時:2015年11月8日 21時