ep.212 ページ13
.
シュガさんとお話して以降、先輩方はライブツアーやら何やらで常に忙しくって、自分も自分で忙しくって、忙しいという理由にこじつけてなんとなく避けてしまってて。
それを察してか、テヒョンさんもジョングクさんも全然連絡をしてくれなくなった。
続いているのは、ジミンさん
____Rou広告見たよ〜凄いね、超かっこいいあれ
____本当ですか…!?わぁ、ジミンさんに褒めてもらうと本当に嬉しいです…
大きな企業さんの広告塔を任せてもらった。もはやRouを『女』だとか『男』だとか、そんなふうに見る人は減ってきて、そういうインタビューも無くなった
____Rouは、本当の意味で、ちゃんと世界のアイドルに成長したね
そのジミンさんの言葉がとてつもなく染み入る
____お母さんには見せたの?
____はい!自分から見せたんですけど、『もう知ってるわ(笑)』って返されました(笑)
いつか夢みた、母に会えずともどこでも会えるアイドルへ___
その夢はまだ途中だけれど、着実に進めている気がして。
____そういえば言うのを迷ったけど、
____?
____……テヒョンが、ちょっと、うまくいってなくて…
「え……?」
____自分に納得できないみたいなんだよね……毎公演、悔し涙を流しては、1人で篭っちゃってるというか…
____そ、なんですか…っ?
____僕たちもなんとかしてあげたいんだけど。ほら、やっぱり僕達じゃダメな部分もあるでしょ?そんな感じで
つまり、だから、
____Rouになら、何とかできるって、そんな気もしてるんだけど。
「!」
____でも忘れて(笑)一時的なことかもしれないし、Rouに迷惑かけるわけにもいかないからさ。今が大事なのは、Rouも一緒でしょ?
確かにやっと活動が自由に出来るようになって、世の中の人も、Rouを受け入れてくれて、今が潮時だというのはそうだけれど
「そんなこと聞いちゃったら…放っておけないよ…ジミンさん、」
ずるいデスよ…そんな言い逃げみたいに…
でも自分から連絡をする勇気はなくて、最後にメッセージに押されたタタのスタンプが可愛くハートを送ってくれてる
____Rou、僕にも手が届かないくらい、大きく羽ばたいてね
「っ、ジミンさん…」
そんな無茶な…(笑)
「先輩方が凄すぎてそんな場所になんていけませんよ…(笑)」
私はただ、ファンの子たちを愛し、母を喜ばせたいだけ。そしてそれは願わくば…
「テヒョンさん…」
1205人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
さく - グクが切なくて号泣しました、、。 (2022年6月23日 21時) (レス) @page20 id: 7083a913c1 (このIDを非表示/違反報告)
なる - すばらしかった!一気に読みました!映画にしてほしいくらい! (2022年1月12日 7時) (レス) @page23 id: e79cab2ce6 (このIDを非表示/違反報告)
mila.(プロフ) - むぅさん» むぅさん、コメントありがとうございます!書いてから少し経っているのですが、読んでくださる方がいるのが嬉しいです、、。素敵なコメントで作者も嬉しいです! (2021年2月2日 18時) (レス) id: 488172c492 (このIDを非表示/違反報告)
むぅ(プロフ) - とっても素敵なお話でした…読んでたら自然と一緒に涙してました。また読み返します! (2021年2月1日 19時) (レス) id: 8dd9a678ab (このIDを非表示/違反報告)
mila.(プロフ) - リーさん» リーさん、コメントありがとうございます。もう一度最初から読んでいただけるなんて…!長いお話なので本当にありがたいです、、!何度でも楽しんでもらえると嬉しいです! (2020年11月30日 19時) (レス) id: 488172c492 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:mila. | 作成日時:2020年5月2日 21時