誰も「男」だなんて言ってません 4【BTS】

ep.166 ページ17

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V side


Aちゃんは可愛い。ずっと、ずっと。僕の目の前に現れてからずっと。


なんで皆気が付かないんだろう。こんなに可愛くて仕方ないのに

って思ってたらジョングクは違う意味で「可愛い」って言い出して、ジミンもほっとけない後輩って言って過保護に見てて。

違うよ、女のコじゃん、すんごい可愛いのにって。


そしたら案の定やっぱり僕が見立てたワンピースはめちゃくちゃ似合ってるし、メイクを変えてるせいかとっても色っぽい

なんか、こう、やっぱり今はRouちゃんじゃないからなのか、すんごいあまーい雰囲気がして、気を抜いたら間違えそう



コテージに着いて、タニを抱いて夕陽を見るAちゃんの後ろ姿をカシャリと収める


「……チンチャ」


僕の大好きが詰まった世界
世界一、宇宙一、大好きな時間だ


「オッパー！写真ばっかり撮ってないで一緒にこっち来てください〜…！わぁ！タニ〜待ってー」


コテージの部屋の中を駆け回る
だから僕も一緒になって駆け回る


ヨンタンを追いかけてるのか、はたまた女神を追いかけてるのか。


最後は


「にしし！つかまえた〜！」
「ひょわ…!?」


ぼふん、と大きなソファーに飛び乗りながらついでに女神ﾁｬﾝを抱き締める

するりと僕の腕が腰に回ってしまうほど細いウエスト


「やぁー、オッパ変態みたいですよそれ…！(笑)」
「…ボクは変態だもん」
「えﾞ」
「だって最初っからRouちゃんのこと、そーいうふうにしか見てないよ」
「…そういえば、そっか。」

ふむ、と納得してる方が変だ(笑)


「あの時の私はオッパが悪魔で、ジョングクさんが天使に見えました」
「えー、なにそれ」
「だって“ちゃん”付けだし、端から私の事見抜いてて、オッパの色気という猛毒にやられかけたところ、あの純心無垢な笑顔で“大丈夫？”って聞かれたんです、まぁ、その後“可愛い弟できて嬉しいー！”って言われたので地獄だと思いましたけど…(笑)」
「じゃあ今の僕のが天使？」
「そうですね、大天使はジミンさんですけど」
「むー、ボクは？」
「テヒョンオッパは……んー、」


寝そべりながら、んーと唸って



「…なんでしょう、(笑)」
「ぇえ？」
「だって、兄とも違うし、単なる先輩でもないです。勿論友達じゃありませんし…なんだか、言葉にはない存在です」
「…僕は愛してるよ」
「…はい、私も…オッパのこと愛してます」


2人でじっと見つめあって、「でも当てはまる言葉がないんですーー！」ってまた唸ってた

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