scene.6 ページ7
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ソクジンside
ぶぉおおお、と海風が吹き荒ぶ。ご自慢の唇が乾燥した。ヒィイ。
「無人島選ぶとこもAらしすぎる(笑)」
少しAの話をしてもいいかな。
大学時代の話
彼女の名前を最初に聞いたのは、入学して数ヶ月後のことだった___
“キム・ソクジン、あの子だよ。
先生に可愛がられてる《天才児》”
同じ映画学科の友人が食堂でそう告げたのは、よく晴れた日の午後のことだった。
“それにしても美人だな〜
はああ、神様って不公平じゃない?天才には顔面の才能まで与えてくれるみたいだ…(笑)”
その笑いには、嫌な感じが込められてた。それにちょっとだけムッとする。
“…ヤー、君だって十分才能あるしかっこいいじゃないか”
“お前さっき俺が先生にボロカス言われてたの忘れたのかよ”
ああ、そうだった。しまった。
“っていうか、お前みたいなハンサムに言われたくない(笑)”
“え、”
“またそんなこと言って。キムくん困らせないでよ”
“はあ?なんだよ、事実を言っただけだろ”
“気にしなくていいよ、この人キムくんの顔に嫉妬してるの”
同じ学科の女の子が話しかけてくれたけど、僕自身はあまり女性が得意ではない。静かに黙り込んで、彼らの話を聞いていた
“あの子。また作品褒められたんだって”
“どうせ顔だろ”
“…大学設立以来、初めての逸材って。映像学科の教授人がべた褒め。ちゃんと実力でしょ”
“どうかな。性格悪いんじゃね”
“…あんたね、”
____そんなに優秀なのか、
この大学はすでに優秀な人ばかりだけれど。
“とにかく、私たちが到底及ばない《天才》なのよ、あの子は”
僕の最初の彼女の印象は
《天才児》と呼ばれる映像科の美人さん、だった。
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mila.(プロフ) - eriさん» eriさん、読んでいただきありがとうございます。コメントもとっても嬉しいです。新しい作品を連載できるようになったらまたぜひ読んでください! (2022年2月26日 22時) (レス) id: 1554483eb9 (このIDを非表示/違反報告)
eri - コメント失礼致します。milaさんのこの作品のジンくんが耳を塞ぐ場面で、感動して泣いてしまいました。私自身天才でもなんでもないですがこの場面を読むと凄く心が穏やかになれます。こんな素敵な物語を書いてくださってありがとうございます!陰ながら応援しています! (2022年1月22日 1時) (レス) @page48 id: fc2e283c55 (このIDを非表示/違反報告)
mila.(プロフ) - ぐぅにむさん» 押し付けがましくてすみません…(笑)私自身、この作品結構お気に入りなんです、、(笑)描写がわかりやすいと言ってくださるの嬉しいです。何せモデルのバンタンがあまりに美しいので言葉にするのもやっとです…(笑)応援ありがとう!これからもよろしくお願いします (2020年8月18日 18時) (レス) id: 488172c492 (このIDを非表示/違反報告)
ぐぅにむ - 考えられてとっても楽しいです!mila様の作品大好きです!この作品だったらグクもいいですね。この子犬でもウサギでも赤ちゃんでもない。年下の男と思って気抜いてたら足元すくわれるのとこ好きです!これからも応援しています!mila様サランへ!(((o(*゚▽゚*)o))) (2020年8月16日 1時) (レス) id: 6734aceaf1 (このIDを非表示/違反報告)
ぐぅにむ - そしてまた約束をする からやってまいりました!おすすめと言われ読んでみたんですが。確かにジンペンにはおすすめですね!mila様の作品はなんか全体的に表現が具体的で想像がとてもしやすいです。綺麗な景色について詳しく書かれてたら、あこうかな、こうか?みたいに (2020年8月16日 1時) (レス) id: 6734aceaf1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:mila. | 作成日時:2019年11月9日 16時