ep.77 ページ28
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「“あ、A!”」
「久しぶりっ!」
仕事終わりに一緒にご飯を食べようと待ち合わせたのは日本人の幼なじみ。俳優してるんです、彼。とっても爽やかないい子です
「“取材だったの?”」
「“うん。映画の宣伝で”」
小さな個室で、目の前に座る彼__コウくん
「A、髪ショート似合うじゃん」
「えへへ、そーう?(笑)」
もっと褒めて〜と甘えたら「“なんか妹感増してない?”」と笑われた
「髪色綺麗だな、なんでそんな綺麗に染められんの」
「それよりコウくんまだ韓国語ペラペラなのすごいよ。びっくり」
「韓国の映画好きだから、俺。いつか俺も出たいの、ちゃんとこっちの言語で話してさ」
「…えらいね。」
目を細めて笑ったら
「何言ってんの。Aの方がすごいじゃん。“ああ、そうだ”」
「??」
お肉を焼きながら、端正な顔のコウくんがふっと笑った
「見たよ。MV。めっちゃいいな、あれ」
「え___」
「…ごめん、別に隠してるわけじゃないんだろ?アイドルしてること」
「あ、…」
実は祖父母以外、誰にも言ってないことだった。
「友達がK-popアイドルにハマってるっていうから、誰?って聞いたらRouってアイドルだっていうんだ。歳も一緒なのに、すごいって」
「…」
「それで動画サイト見たら___Aだった」
「…黙ってたわけじゃないの、その…」
「いいよ、怒ってないから(笑)それに、本当にカッコ良かった、俺、まじでAってすごいなって思ったよ」
ぽん、と頭に手を置かれる
「けど心配なんだ。
…いつか、…いつか、
性別明かしてないのは、そういうことだろ?って
「…髪ね、伸ばしちゃいけないの。」
「…うん」
「スカートも履けないんだ」
「うん」
「迂闊に“私”も言えないし、ちょっと面倒っちいかもね(笑)」
でもね
「…やっぱり私は、お母さんに元気な姿を見せたいの」
私を愛してくれる、お母さん
「でた、Aのそれ!」
「いいじゃん!」
けらけらと彼は笑って「あんまり無理しないでよ」って言った
「ほっといたらすぐ無理するから。聞いたよ、倒れたんだって」
「げ、一体どこからその情報…っ」
「はっは、どこからでしょう〜〜」
「…お肉やんないっ」
キャハハと笑って食事を終えて、お店を出ようとした時だった____
「…Rou、?」
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mila.(プロフ) - 月のひかりさん» 他の作品でもコメントくださりましたよね、ありがとうございます、、!嬉しいです。気ままに更新頑張るので、楽しみにしていただけると嬉しいです! (2019年11月22日 23時) (レス) id: 488172c492 (このIDを非表示/違反報告)
mila.(プロフ) - りんかさん» りんかさん。コメントありがとうございます。返信遅れてごめんなさい、、とっても嬉しいです!誰と結ばれるのか、楽しみに待っててもらえると嬉しいです。続編に移行しましたので、今後もお付き合いくださると幸いです(^^) (2019年11月22日 23時) (レス) id: 488172c492 (このIDを非表示/違反報告)
月のひかり(プロフ) - あーーもう本当に大好きです、このお話!!! (2019年11月20日 22時) (レス) id: 29553fe515 (このIDを非表示/違反報告)
りんか - 主人公はテヒョンと結ばれるのですかそれともそれとも、、うぅ、、続きが常にきになります!これからも楽しみにしています^_^mila.さんのペースで更新頑張ってください! (2019年11月20日 21時) (レス) id: b1eff33979 (このIDを非表示/違反報告)
mila.(プロフ) - めぐさん» めぐさん、ありがとうございます。とても嬉しいです。楽しみにいていただけるよう、更新頑張りますね! (2019年11月20日 2時) (レス) id: 488172c492 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:mila. | 作成日時:2019年11月1日 8時