誰も「男」だなんて言ってません 2 【BTS】

ep.51 ページ2

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V side




「…Rouちゃん、君はもっと警戒心を持ったほうがいいよ…」


垂れ目の柔らかい瞳が、ゆっくり僕を見上げる。吸い込まれそうなグレーの瞳。






「…食われちゃうよ、あんなやつ(ジョングク)に食われたら、秒殺だよ、」



君は可愛い女の子。簡単に男の部屋に泊まるとか言わないで。



「…どうして、私があそこにいると、？」

「シュガヒョンが教えてくれた。隣の部屋にRouちゃんが入ってくのが見えた、って。嫌な予感して、Vライブ終わったのを見て来たんだ」

「…」

「こんなこと僕が言うのも変だ、って思うかもしれないけど。僕は思いがけないことで傷つくRouちゃんの姿は見たくないの。」



そっと手を離されて、ぎゅうと抱きしめられた




「僕が守るからね」




Vさん…っ



「っ、」

ちゅ、とVさんが私のおでこにぽっぽをする。







「…よく寝て、よく食べてね。Rouちゃん、おやすみなさい。」

「Vさんも。…素敵な夢を見れますように」



するりと離れていく手が、
はの字に下げられた眉が、

離れ難くさせる。



「Vさん、！」

「…、」

「今日、絶対Vさんの夢を見ますっ、そしたら、ずっと一緒にいられます！」


物理的に離れていても、あなたの近くにいられる


そう言えば、ハッと目を輝かせて




「いひ、僕は、Rouちゃんの夢に遊びに行くね！！」





待っててね！って。


手をぶんぶん振って帰ってくVさんが、凄く、近くに感じた。

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