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八十二、国木田さんマジリスペクトっス ページ6

「はぁ〜、暇ですねぇ」
携帯で「ドア 壊し方」と調べるA。
だが、電波が悪い。遅い。
「げ、もうすぐお昼じゃないですか!」
うげぇと顔をしかめた。
此処に閉じ込められて一時間以上過ぎている。
暇で仕方ない。
椅子も無いので地べたに座っているのだが、クッションもなにも無いので地べたに座ることになる。
尻が痛い。
チラリと太宰を見るといつもの愛読書を何処からか取り出し読んでる。とってもいい顔で。
「・・・なんか変な匂いしません?」
スンスンと鼻を動かすと甘いようなカビ臭いような匂いがする。
さっきまでこんな匂い無かったのに。
「あぁ、毒ガスかもね」
「は?嗅いだことあるんですか?」
「うん、何度か。色んなの」
「そうですか・・・」
・・・え。
にこやかに何でもないように言う太宰。
Aは慌ててハンカチで鼻と口をふさぐ。
「皮膚からも吸収されるよ〜」
呑気な太宰がイラつく。国木田が胃を痛める理由がわかる。
「だっふつ!」
ダメのもとでドアノブを回すと開いた・・。
「ン?」
「私のピッキング術にかかれば、何てことないのだよ」
振り向いて太宰を見ると、とっても良い顔をしている。
今日一番ムカついた。
汚い言葉を出てしまうのをなんとか飲み込んだ。あんなんでも一応先輩なのだから。



「・・もう無理、もう嫌。絶対太宰さんと組みたくない!」
うおぉおおおおと変な雄たけびをしたのゲホゲホと咳き込んだ。
咳き込んだ背中を優しくさすってくれるナオミ。
あれから建物で迷子になり、やっと荷物を見つけ。隙を見て取り返し、罠に引っ掛かり、脱出し、構成員ともめ、何とか届けることが出来た。
凄く時間が掛かった。物凄く疲れた。
「ほら、Aさんアイスティーですわ」
「な、ナオミちゃぁああああん!」
有難く氷の入った冷たいグラスを貰う。
「これで、少しは俺の気持ちが分かったか」
「物凄く分かった。国木田さん尊敬する。マジリスペクトっス!!」
ストローでジュジュッと音を経てて啜る。
「何故だろう。全く尊敬されていない気がする」
?を浮かべながら、パソコンに向かった。
「やっぱり、潤一郎君と組みたいなぁ」
アイスティーをすっかり飲み干し、氷を食べる。
「まぁまぁ、兄様に是非伝えてあげて下さいませ。きっと喜びますわよ」
頬に手を当ててニマニマするナオミ。
氷を舐めて堪能した後、バリッと噛み砕いた。

八十三、緊急事態だからしょうがない→←八十一、女性が絡むと面倒くさい組



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設定タグ:文豪ストレイドッグス , 谷崎潤一郎   
作品ジャンル:アニメ
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(プロフ) - 24ページ 空気を纏う祖母に とありますが話の流れ敵には 祖父 ではないでしょうか? (2021年4月23日 14時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
柚湯(プロフ) - ドットコムさん» おめでとうございます。今年ものっぺり更新ですがよろしくお願いします。 (2019年1月2日 16時) (レス) id: c8fb7ba279 (このIDを非表示/違反報告)
ドットコム(プロフ) - あけましておめでとうございます!今年も夢主可愛いですね! (2019年1月2日 8時) (レス) id: e6a479853a (このIDを非表示/違反報告)
ドットコム(プロフ) - 柚湯さん» 乗り物って自転車以外酔っちゃいますw。コーヒーカップとかヤバイです。 (2018年10月20日 22時) (レス) id: e6a479853a (このIDを非表示/違反報告)
柚湯(プロフ) - ドットコムさん» 私も運転が激しいのは・・・。吐きますね。 (2018年10月20日 22時) (レス) id: c8fb7ba279 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:柚湯 | 作成日時:2018年3月26日 23時

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