八十一、女性が絡むと面倒くさい組 ページ5
「これだから！」
バンッと机を叩く音に驚く。
大きな声を発したAの方へ目線を動かす。
さっきから太宰と言い合っていたが、ヒートアップしたようだ。
「女性の魅力が尻って、なんて失礼な！」
「魅力一つを言っただけじゃないか」
「一つぅ？それぞれに良さってもんがあるんですよ。
胸や尻は大きいと色気に満ち溢れ、慎ましい姿も可愛らしい」
「其れにコンプレックスを抱いている姿もそそる」
「足は細いと綺麗だし、太いと包容力がある」
「肌は白いと雪の様に美しい、又浅黒くてもオリエンタルな魅力がある」
段々意気投合してきた。
「髪は長いと風に吹かれた時、揺れるのがいい。
短いと項が見えて妖艶」
いつの間にか立ち上がっていた。
お互いに顔を見合わせ。
「「つまり、どんな女性も魅力的！」」
ガシッと手を取り合った。
「でも、ケバ過ぎる化粧は嫌だなぁ」
「・・・一理ありますね」
なんだかんだ言って仲がいい気がする。
「オイ、女性が絡むと面倒くさい組」
何それと言う目で国木田を見る。
「お前と太宰の事だよ」
「心外だなぁ」
「そうですよ。太宰さんはともかく私まで・・・」
「さっき、大声で言い争っていたのは、誰だ？」
ぐっと言葉に詰まる。
「で、何ですか」
「仕事だ」といって書類を渡された。
「えぇ、面倒くさい。国木田君が行けばいいじゃないか」
「阿保か、俺は此れから別の仕事だ」
「大変ですねー」
＊
「太宰さんは、やっぱり厄事連れてくる人ですね」
結局仕事に行く事になった。
重要な荷物を届ける簡単なお仕事の筈。
其れなのに、如何して閉じ込められているのだろうか。
「荷物を取り返すのだから、罠の一つや二つあっても可笑しくないでしょ」
真っ白で窓も何もない部屋。
目の前のドアは押しても引いても開かない。
「ほら、早くドア蹴り破って下さいよ」
「何処かのチビじゃないから、私には無理だよ」
「男がすぐ無理とか言わないで下さいよ。貴方マフィアやってたんでしょ？」
「マフィアがみんなあんな馬鹿力もってないから。マフィアも人間です」
其の後に「異能力持ってても人間です」と言った。
何処かふざけている気がする。
「あぁ、もう、面倒くさい人ですね！」
ガシガシ頭を掻く。
「『異能力 光を遮るモノ』」
Aの影が揺れた。
影が伸び、太宰の影とくっついた。
「ドアを蹴り破れ！」
「っ！？」
Aが叫ぶと、太宰の足動いた。
ドアの前まで来ると大きく振りかぶり、蹴った。
しかし、漫画の様にドアが曲がり吹っ飛ぶことは無かった。
只々痛いだけだった。悶える太宰。
Aは「つかえねぇ」と呟いた。
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麗(プロフ) - 24ページ 空気を纏う祖母に とありますが話の流れ敵には 祖父 ではないでしょうか？ (2021年4月23日 14時) (
レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
柚湯(プロフ) - ドットコムさん» おめでとうございます。今年ものっぺり更新ですがよろしくお願いします。 (2019年1月2日 16時) (レス) id: c8fb7ba279 (このIDを非表示/違反報告)
ドットコム(プロフ) - あけましておめでとうございます！今年も夢主可愛いですね！ (2019年1月2日 8時) (レス) id: e6a479853a (このIDを非表示/違反報告)
ドットコム(プロフ) - 柚湯さん» 乗り物って自転車以外酔っちゃいますw。コーヒーカップとかヤバイです。 (2018年10月20日 22時) (レス) id: e6a479853a (このIDを非表示/違反報告)
柚湯(プロフ) - ドットコムさん» 私も運転が激しいのは・・・。吐きますね。 (2018年10月20日 22時) (レス) id: c8fb7ba279 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柚湯 | 作成日時：2018年3月26日 23時
