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三十四、気になる関係の男女 ページ40

「本当にうちの職場、襲撃が多いですね」
呆れたように、地面に転がった人達を見る。
「また出費がかさみ、俺の理想が崩れていく!」
ペンを高速で走らせる。
「今度は誰が行くんです?」
金髪に麦わら帽子を首に引っ掛けた可愛らしい少年は、襲ってきた人の山の上に居る。
「順番で行くと・・・・椿だな」
「その間は何ですか!?」
「椿、くれぐれも面倒事を増やさないで行ってこい」
「太宰さんじゃあるまいし、そんな事しませんって」
ヒラヒラと手を振って、ドアに向かう。
あの口喧嘩から、潤一郎とあまり喋ってない。
仕事で顔を合わせる事はあるのだが、やはり一寸気まずい。



「疲れたぁ。休憩しても罰は当たらないよね・・・」
お詫び回りが終わり、探偵社に戻る前にうずまきで休憩をする事にした。
何時もと同じものを頼み、ぼんやりと眺める。
ドアが開く音がした。他の客が来たのだろう。
探偵社員かと思いドアの方を見ると、見覚えもある顔。
「あっ」
呟いた声で、向こうも此方を見る。
Aを見ると、目を見開き、ゆっくり口を開く。
「Aちゃん・・・」



「椿の奴遅いな」
時計を見ると、もう直ぐ昼、もう既に終わって帰ってきてもいい時間。
「其れより、お昼休憩しようよ。資料読み何て珈琲を飲みながらでも出来るでしょ?
国木田君ならさ」
もう、椅子から立ち上がりスキップしながらドアに向かっている。
「ゴルァアアア!殆ど何もしてない癖に何言ってるか!!」
「今日も平和ですねぇ」
「だねェ」



「・・・」
(メートル)先の光景を見て、目が点になる。
目線には、とても親密そうに話しているA。
向かいは、何時も通り女性かと思えば、真逆(まさか)の男性。
しかも、上等なスーツを着た仕事が出来そうな人物。
「谷崎、知ってるか?」
「いえ、さっぱり・・・」
向こうでは、何やら楽しそうな会話が聞こえる。
「あっ、付いているよ」
そう言って、Aの頬に着いていた砂糖を取る。
「もぅ、言ってくれればいいのに」
Aも嫌がる素振りを見せない。寧ろ照れ臭そうに笑う。
「に、兄様、抑えて下さいませ」
ナオミの隣に座る潤一郎はカップを強く握っている。
「元カレですかね」
目が据わって険悪な表情をしている潤一郎に聞こえないように声を潜めて聞く。
「年上そうだし、金も持ってそうだし、Aの理想のタイプ其の侭じゃないか」
与謝野の言葉で、増々この二人の関係が気になってくる。

三十五、真っ白に→←三十三、何気ない一言で諍いは起こる



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設定タグ:文豪ストレイドッグス , 谷崎潤一郎   
作品ジャンル:アニメ
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(プロフ) - 10ページ 読んでみる ではなく 呼んでみる ではないでしょうか? (2021年4月13日 0時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
柚湯(プロフ) - みほさん» すいません。そういう仕様と思ってください。ちょこちょこ直したので違和感が少なくなっているといいのですが・・・。 (2018年2月14日 2時) (レス) id: c8fb7ba279 (このIDを非表示/違反報告)
柚湯(プロフ) - 凰朧月鬼華さん» 改行を増やしてみました。見やすくできるように頑張ります。 (2018年2月14日 2時) (レス) id: c8fb7ba279 (このIDを非表示/違反報告)
柚湯(プロフ) - 塩キャラメルさん» 遅くなりすいません。少し空白を入れ、改行を加えてみました。少しは見やすくなったでしょうか? (2018年2月14日 2時) (レス) id: c8fb7ba279 (このIDを非表示/違反報告)
みほ - 句読点の入れ方が独特ですが、そう言う仕様なんでしょうか?読んでいるときに引っ掛かって違和感があったので…。わざとそうしているのであればすいません。 (2018年2月8日 17時) (レス) id: 605cea03c8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:柚湯 | 作成日時:2016年12月11日 4時

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