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三、特別に嬉しくて、とても心地の良いもの ページ4

「さぁ、ナオミちゃん何が欲しい?お姉さんに言ってご覧。お洋服でも、家具でも構わないよ。
何だって買ってあげよう」
店を出た後、どうしようか。となった時Aはナオミに、発した。
ショッピングへ行こうと言っているらしいが、どう聞いても、孫に途轍もなく甘い祖父母か、意中の女の子を落とそうとしている、金持ちの男にしか、聞こえない。
「では、新しくできたショッピングモールへ行きませんか?」
「勿論、構わないよ」
にっこり笑い、今度はショッピングモールへ行くことになった。



「・・・あっ」
歩いていた所、不意に立ち止まる。
「どうしたの?」
隣にいた、潤一郎も立ち止まり、Aの目線を追う。
そこは、大学で、此処へ入りたくて勉強した日々が、
今になって巡ってくる。
「大学?」
「そう、私此処へ入りたかったの・・・」
懐かしく思い目を細める。
もしかしたら、一緒に目指していた友人が見えるかもしれない。
「でも、武闘探偵社で依頼こなしていると、高校生活も少し厳しかったし、
何よりバレるのが、怖かったのよねぇ」
サッと目線を逸らして、また歩き出す。
「相談してみると、別に行かなくてもいいって言われて、止めたの。
そんな顔しないで、私は今が幸せよ。
高卒でも、多額な給料が、入るし。
今思うと、私学校生活嫌いでね、よくズル休みしたものだわ。だから、平気よ」
微笑んだ彼女はさっきの笑みとは、また別で、儚い笑みだった。
ゆっくり、彼女の手を握ると、少し冷たい体温が伝わる。
「ありがとう。ナオミちゃんも好きだけど、潤一郎君も勿論大好きだよ」
最後の言葉が、特別に嬉しく、握っている手は、とても心地の良いものだった。

四、願う→←二、甘酸っぱい



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設定タグ:文豪ストレイドッグス , 谷崎潤一郎   
作品ジャンル:アニメ
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(プロフ) - 10ページ 読んでみる ではなく 呼んでみる ではないでしょうか? (2021年4月13日 0時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
柚湯(プロフ) - みほさん» すいません。そういう仕様と思ってください。ちょこちょこ直したので違和感が少なくなっているといいのですが・・・。 (2018年2月14日 2時) (レス) id: c8fb7ba279 (このIDを非表示/違反報告)
柚湯(プロフ) - 凰朧月鬼華さん» 改行を増やしてみました。見やすくできるように頑張ります。 (2018年2月14日 2時) (レス) id: c8fb7ba279 (このIDを非表示/違反報告)
柚湯(プロフ) - 塩キャラメルさん» 遅くなりすいません。少し空白を入れ、改行を加えてみました。少しは見やすくなったでしょうか? (2018年2月14日 2時) (レス) id: c8fb7ba279 (このIDを非表示/違反報告)
みほ - 句読点の入れ方が独特ですが、そう言う仕様なんでしょうか?読んでいるときに引っ掛かって違和感があったので…。わざとそうしているのであればすいません。 (2018年2月8日 17時) (レス) id: 605cea03c8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:柚湯 | 作成日時:2016年12月11日 4時

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