二十五、お友達から始めましょう ページ30
「はぁ!?ポートマフィアに告白したぁ!?」
「い、イエス・・・」
気まずそうに目線を逸らすA。
身体が戻ったことと一応お土産を届けに探偵社に来たのだが、こうなるとは、予想はしていなかった。
「其れ位の判断は着くと思っていたのだが・・」
眉間に手を当てて、深い溜息を吐く国木田。
「女性を見たら、エスコートしろって、婆ちゃんから言われててね」
ニコッと微笑む。
「お前の家はどうなっているんだ!?」
「えっ、其れって、また芥川にぶっ刺されるって事?」
「大丈夫。襲われるって分かっているなら、不意打ちは食らわない」
「いや、無理でしょ!?」
「ずっと細雪やるとか、太宰さんと一緒に居るとか?」
「後者はもっと大変な事になる気がするンだけど・・・」
「もし、ポートマフィアと交戦になったら、乗り込んで、女性だけ引っこ抜いて、
新しい組織をつくってボスに成るよ!」
力強く宣言した彼女は、真面目にやりそうなので怖い。
*
身体が元に戻り、数日経った。
今日の仕事が終わったので、寮へ帰る。
「やっぱり、慣れた身体の方が楽だねぇ」
「そりゃそうでしょ」
「潤一郎君は何で萌え袖なの?」
「サイズが合わなかったからかな」
「まぁ、そんな所も可愛いと思うけどね」
フッと微笑まれると、あの姫抱きを思い出す。
「見つけたぞ、タラシ!」
前方に外套を着こんだ芥川。
タラシ発言に吹きそうになるのをグッと抑えた。
「潤一郎君。頑張って」
「中身ボクじゃなかったし!」
潤一郎を無視して、芥川周辺を見つめる。
「居た!」
ニンマリ微笑み、影の中に吸い込まれたと思ったら、芥川の影から出てきた。
影から、少し歩き、お目当てのものを見つける。
「素敵な金髪のお嬢さん、いえ樋口さん。此処は男性に任せて、私とお茶にしに行きませんか?」
「えっえぇ!」
狼狽える姿も可愛いと思い、手を取り流れる様に抱き寄せる。
「私、貴方の事色々知りたいんですよ。一旦立場を忘れて、お友達になってくれませんか?」
優しく微笑んだ。
「Aちゃん。そんな事言ってないで」
いつの間にか、降っていた雪。
そして、見えない潤一郎に抱えられる感触。
「樋口ちゃん、パンツスタイルも格好良いけど、スカート姿も見てみたいな。またね!」
Aの身体も見えなくなり、声だけが響いた。
「先輩、何だったのでしょうか・・・」
「
雪も無くなり、取り残された二人は、暫くしてから、普通に帰っていった。
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麗(プロフ) - 10ページ 読んでみる ではなく 呼んでみる ではないでしょうか? (2021年4月13日 0時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
柚湯(プロフ) - みほさん» すいません。そういう仕様と思ってください。ちょこちょこ直したので違和感が少なくなっているといいのですが・・・。 (2018年2月14日 2時) (レス) id: c8fb7ba279 (このIDを非表示/違反報告)
柚湯(プロフ) - 凰朧月鬼華さん» 改行を増やしてみました。見やすくできるように頑張ります。 (2018年2月14日 2時) (レス) id: c8fb7ba279 (このIDを非表示/違反報告)
柚湯(プロフ) - 塩キャラメルさん» 遅くなりすいません。少し空白を入れ、改行を加えてみました。少しは見やすくなったでしょうか? (2018年2月14日 2時) (レス) id: c8fb7ba279 (このIDを非表示/違反報告)
みほ - 句読点の入れ方が独特ですが、そう言う仕様なんでしょうか?読んでいるときに引っ掛かって違和感があったので…。わざとそうしているのであればすいません。 (2018年2月8日 17時) (レス) id: 605cea03c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:柚湯 | 作成日時:2016年12月11日 4時