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十六、電車内での ページ21

「今日も、あっと言う間に終わってしまいましたね」
事件が解決され、電車に乗っている。
目の前の席に座っている乱歩は、ラムネを飲んでいる。
「当たり前じゃないか、僕を誰だと思っているんだい」
「真実はいつも一つ、その名も名探偵ランポさん」
何処かで、聞いたことのある、台詞を言う。
「乱歩の所、片仮名で言ったね」
「えぇ、とある名探偵を見習ってみました」
Aの頭には、青いジャケットを着た少年が浮かんでいる。
飲み干したラムネ瓶を振れば、中のビー玉がコロンっと音を立てる。
「犯人言い当てられるなら、電車の乗り方も覚えてくださいよ。
私だって、電車乗るの得意じゃないんですから。改札口で【超推理】してください」
「面倒くさいから、嫌。そうホイホイ使うもんじゃないと思うし。
君だって異能使っている所全然見ないけど?」
「私が使わなくても、周りがやってくれるので大丈夫ですよ。
それに、私の異能は、影が濃くないとあまり効果がないんですから」
全然使わないので、忘れがちになりそうだが、Aの異能は、影を使う。
朝方等の薄い影では、出来る事も出来なくなる。
そして、影が出来るのには、光とモノがいる。
光が差し込まず、ものが無い所に放り込まれたら、如何する事も出来ない。
「で、気になるのが、君等二人の事なんだけど、何で、君は谷崎と付き合っているんだい?」
其れは、Aが潤一郎と付き合っていながら、
女性に手を出しているからだろう。
「それこそ【超推理】してしまえば、良いじゃないですか。直ぐ分るでしょう」
目を細めて、微笑む。
「こういうのは、本人から、聞く方がいいからね」
細目を少し開けて、Aを見る。
「なら、教えません」
にっこり笑い、窓の方を向く。
どうやら本当に答える気は無いようだ。
橙色が広がった空は、綺麗だが、少し悲しく見えた。

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設定タグ:文豪ストレイドッグス , 谷崎潤一郎   
作品ジャンル:アニメ
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(プロフ) - 10ページ 読んでみる ではなく 呼んでみる ではないでしょうか? (2021年4月13日 0時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
柚湯(プロフ) - みほさん» すいません。そういう仕様と思ってください。ちょこちょこ直したので違和感が少なくなっているといいのですが・・・。 (2018年2月14日 2時) (レス) id: c8fb7ba279 (このIDを非表示/違反報告)
柚湯(プロフ) - 凰朧月鬼華さん» 改行を増やしてみました。見やすくできるように頑張ります。 (2018年2月14日 2時) (レス) id: c8fb7ba279 (このIDを非表示/違反報告)
柚湯(プロフ) - 塩キャラメルさん» 遅くなりすいません。少し空白を入れ、改行を加えてみました。少しは見やすくなったでしょうか? (2018年2月14日 2時) (レス) id: c8fb7ba279 (このIDを非表示/違反報告)
みほ - 句読点の入れ方が独特ですが、そう言う仕様なんでしょうか?読んでいるときに引っ掛かって違和感があったので…。わざとそうしているのであればすいません。 (2018年2月8日 17時) (レス) id: 605cea03c8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:柚湯 | 作成日時:2016年12月11日 4時

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