検索窓
今日:11 hit、昨日:2 hit、合計:115,600 hit

クリスマス Last ページ20

「えっ何時からサンタが居ないと気付いたか?」
クリスマスが過ぎた今、紅茶を飲んでいたらナオミに聞かれた。
「それは、小学三、四位の時だよ」
フッと過去を懐かしむように語る。
「イブの晩、トイレの灯りから見えた、部屋に入っていく、母さんの姿。
小五、六頃には、枕元に、お札が入った封筒。
そして、中学になると、普通に手渡される封筒・・・」
段々現実的になっていったサンタクロース(母)。
「昔はさ、色んな家庭に無償でプレゼントを配るサンタが大好きだったんだよ。
クリスマスになると、其処らに居たのは、偽物だと知った時の悲しみ。
現実って悲しいね・・・」
目を細くし、涙は出てないが、拭う振りをする。
「なら、石油王は?」
「何で知ってんの!?」
目を見開いて、驚く。
過去の自分の好みが人に知られていれば、誰だって驚くだろう。
「幼児化した時、サンタと石油王が好みって言ってましたわ」
「あぁ、成程ね。石油王は普通にお金持ってそうだし、贅沢な暮らしできると思って。
でも、今思うと暑くて無理だね」
さっきの哀愁感は何処へ行ったのやら、あっさりと言う。
サンタには、夢があったのだろう。
「Aさんはお金持ちの男性が好きですの?」
「まぁ、小さい頃なんて、そんなもんじゃない?」
否定も肯定もしない答え。
「僕頑張るよ・・・」
ようやく喋った、何とも言えない表情の潤一郎。

十六、電車内での→←クリスマス Third



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (55 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
116人がお気に入り
設定タグ:文豪ストレイドッグス , 谷崎潤一郎   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

(プロフ) - 10ページ 読んでみる ではなく 呼んでみる ではないでしょうか? (2021年4月13日 0時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
柚湯(プロフ) - みほさん» すいません。そういう仕様と思ってください。ちょこちょこ直したので違和感が少なくなっているといいのですが・・・。 (2018年2月14日 2時) (レス) id: c8fb7ba279 (このIDを非表示/違反報告)
柚湯(プロフ) - 凰朧月鬼華さん» 改行を増やしてみました。見やすくできるように頑張ります。 (2018年2月14日 2時) (レス) id: c8fb7ba279 (このIDを非表示/違反報告)
柚湯(プロフ) - 塩キャラメルさん» 遅くなりすいません。少し空白を入れ、改行を加えてみました。少しは見やすくなったでしょうか? (2018年2月14日 2時) (レス) id: c8fb7ba279 (このIDを非表示/違反報告)
みほ - 句読点の入れ方が独特ですが、そう言う仕様なんでしょうか?読んでいるときに引っ掛かって違和感があったので…。わざとそうしているのであればすいません。 (2018年2月8日 17時) (レス) id: 605cea03c8 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:柚湯 | 作成日時:2016年12月11日 4時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。