クリスマス Third ページ19
「こっ此れは・・・」
今日は、クリスマス当日。谷崎家へ訪ねに行った。
目の前にある、奇妙な物体が置いてある。
取り合えず食べ物らしきことは、分かる。
チラッと、作った二人を見た。
「ケーキ作るのは、初めてだった」
「見た目は、アレですけど、味は美味しいですわよ。多分」
隣の、潤一郎も苦笑い状態で、手を付けようとしない。
この二人が、作ったのはケーキらしい。
普段あまり料理をしないナオミと和食以外殆ど作らない鏡花。
サンタを描きたかったのか、変なおじさんがケーキに描かれていたり、所々焦げている面が見える。
Aは、持っていたフォークで、ケーキらしき物を突き刺す。
甘い香りは、する。フォークを口に運ぶ。
まず、口に広がったのは、若干の苦み。
クリームはちゃんと甘いのだが、よく分からない、微妙な味が来る。
食べれなくは無い。不味いと言うか、微妙。
全体的に微妙なのだ。
「どうですか？」
「うん、とっても美味しいよ」
にっこり微笑み、もう一口、口に入れる。
パクパク美味しそうに食べる。
「大丈夫？」
こそっと小さく聞いてくる潤一郎の口にも、無理やり入れる。
「美味しいよね？潤一郎君」
「う、うん」
『頷け』と顔に書いてあったと潤一郎は語る。
＊
ケーキを食べ終わり、皿洗いをしている。
「よく、完食できたね」
ケーキは殆ど、Aが食べた。
「当たり前でしょう？可愛い
しかも、食べれるのに、残したら、ナオミちゃん達が可哀想だし、食材たちに失礼でしょうが！」
渡された食器を拭く。
「食べ物を無駄にする人は、食材の生産者に心からの謝罪をし、土下座すればいいと思う」
食器が割れてしまいそうな位の熱意。
「ナオミちゃんに鏡花ちゃん、お礼に何かプレゼントしてあげよう。何でも言ってご覧」
拭いた皿を置いて、ナオミ達の方へ行く。
「橘堂の湯豆腐！」
「鏡花ちゃんは、湯豆腐好きだね。じゃあ、食べに行く？」
うんっと頷いて、Aの手にしがみ付く。
Aは嬉しそうに、微笑んだ。
橘堂へ行き、優雅な昼食を食べ、気になる店に行ってみたり・・・。
「両手に花状態だね」
ハッハハっと笑う。
右手でナオミの手を繋ぎ、左手で鏡花の手を繋ぐ。
「・・・」
握ってもらえない潤一郎は黙るばかりであった。
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麗(プロフ) - 10ページ 読んでみる ではなく 呼んでみる ではないでしょうか？ (2021年4月13日 0時) (
レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
柚湯(プロフ) - みほさん» すいません。そういう仕様と思ってください。ちょこちょこ直したので違和感が少なくなっているといいのですが・・・。 (2018年2月14日 2時) (レス) id: c8fb7ba279 (このIDを非表示/違反報告)
柚湯(プロフ) - 凰朧月鬼華さん» 改行を増やしてみました。見やすくできるように頑張ります。 (2018年2月14日 2時) (レス) id: c8fb7ba279 (このIDを非表示/違反報告)
柚湯(プロフ) - 塩キャラメルさん» 遅くなりすいません。少し空白を入れ、改行を加えてみました。少しは見やすくなったでしょうか？ (2018年2月14日 2時) (レス) id: c8fb7ba279 (このIDを非表示/違反報告)
みほ - 句読点の入れ方が独特ですが、そう言う仕様なんでしょうか？読んでいるときに引っ掛かって違和感があったので…。わざとそうしているのであればすいません。 (2018年2月8日 17時) (レス) id: 605cea03c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柚湯 | 作成日時：2016年12月11日 4時
