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クリスマス Second ページ18

中にある、喫茶店。暖かい紅茶が美味しい。
「何処で取引が行われているらしいンだって?」
バックの中から、書類を取り出して、渡す。
周りを見ると、やはり恋人と来ている人が多い。
祝日だからだろうか、家族連れも多い。
「取り合えず、取引が行われる時間まで、何処かへ行く?」
「そうだね、此処で時間潰すのも退屈だし」
紅茶を飲み干して、席を立つ。
先に立ったAを追いかける様に、潤一郎も立ち上がる。



メリーゴーランドやコースターなどのオーソドックスなものに乗ったり、
幽霊屋敷へ行ったりと、仕事など忘れ、時間一杯楽しんだ。
「もう直ぐかしらね」
時計を見て、目的の場所へ急ぐ。
閉園の一時間位の間に、遊園地の北端にある、トイレの裏側で取引が行われているようだ。
Aはトイレの裏手が見える位置に移動して、待機。
暫く待って着たのは、従業員らしき人物。
まだ、この人物が犯人と決まってはいないので、取引が行われるまで、待つ。
上着を着ているが、少し寒い。
少し待つと、やっともう一人来た。
もう一人の男は、財布から数枚取り出し、従業員の男に渡す。
従業員の男はニヤリと笑い、ポケットから、白い粉の入った手の平サイズのチャック袋を出した。
「はい、其処まで」
シャッターを押せば、フラッシュが焚かれる。
「証拠もあるので、大人しくして貰いましょうか」
勝ち誇った笑みを向ければ、何故か従業員の男が襲い掛かってくる。手にナイフを携えて。
「一寸、お兄さん。罪重くなりますよ」
棒読みで言って、影の中に潜る。
「全く、煩わせないでくれる?」
溜息を吐き、男の影から現れ、蹴り飛ばす。



「ご苦労様でした」
無事、男達を引き渡した。
「ねぇ、最後に観覧車に乗っていかない?」
Aは潤一郎の手を引いて、観覧車に乗る。
閉園間際で、客の姿も少なくなってきた。
ゴンドラが閉まり、ゆっくり上がっていく。
「Aちゃん」
ビルの三階ら辺の高さに成ってきた時、向かい合って座っていた潤一郎の口が開く。
外を見ていたAも潤一郎の方へ向く。
「さっきは、驚いたよ。状況的に君が、有利だからって、あんまり無茶しないで・・・」
「ただ何となく私も、仕事をしてみたくなっただけ」
優しく微笑み、座席を立ち上がる。
カタンッと微かに揺れた。
ちゅっ。
柔らかくて、温かい唇が触れた。
優しい感触が、ゆっくりはなれていく。
「心配してくれてありがとう」
変わらず、優しく微笑む彼女がとても愛おしくズルく感じた。

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設定タグ:文豪ストレイドッグス , 谷崎潤一郎   
作品ジャンル:アニメ
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(プロフ) - 10ページ 読んでみる ではなく 呼んでみる ではないでしょうか? (2021年4月13日 0時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
柚湯(プロフ) - みほさん» すいません。そういう仕様と思ってください。ちょこちょこ直したので違和感が少なくなっているといいのですが・・・。 (2018年2月14日 2時) (レス) id: c8fb7ba279 (このIDを非表示/違反報告)
柚湯(プロフ) - 凰朧月鬼華さん» 改行を増やしてみました。見やすくできるように頑張ります。 (2018年2月14日 2時) (レス) id: c8fb7ba279 (このIDを非表示/違反報告)
柚湯(プロフ) - 塩キャラメルさん» 遅くなりすいません。少し空白を入れ、改行を加えてみました。少しは見やすくなったでしょうか? (2018年2月14日 2時) (レス) id: c8fb7ba279 (このIDを非表示/違反報告)
みほ - 句読点の入れ方が独特ですが、そう言う仕様なんでしょうか?読んでいるときに引っ掛かって違和感があったので…。わざとそうしているのであればすいません。 (2018年2月8日 17時) (レス) id: 605cea03c8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:柚湯 | 作成日時:2016年12月11日 4時

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