十三、物は大切に ページ14
「ん!?」
起きて、伸びをしたはずだった。
目を開けば、見慣れた天井が見えるはずだった。
しかし、見えるのは、探偵社の天井。
起きたら、違う所だったことは、前にあった。
また同じことが起こったのか?
ドアが、開き入ってきたのは、何時も理想と書かれた手帳を持っている国木田。
「さて、出勤後の書類整理でも、やるか」
こっちは、見ているのに、向こうはさっぱり気付いていない。
此処で、ある疑問を抱く。
何か可笑しくない?っと。
下には机、まるで、机の上に乗っている様ではないか。
そして、身体が動かない。
「物になっちゃったとか・・・」
今すぐ、鏡が切実に欲しい。
*
如何なってしまったのか、よく分からないまま、時間が過ぎていく。
「ナオミ。其処のペン頂戴」
掴まれ、浮遊感を感じる。
其処のペンで、私が移動しているってことは、私はペンなのか。
ってことは、床を転がれば、スカートの中が見えるのか?
そして、私は今、ナオミちゃんに運ばれているのか。
うむ、悪い気はしない。
「はい、兄様」
手滑って、床に転がれないかなぁ。
今ならナオミちゃんのパンツ見れるのに・・・。
そんな都合の良いことが起こるわけない。
使われていていると、一つ思うことがある。
書く度に揺れて、酔いそう。
考え中なのか、
「うーん」
やっと、止めてくれたよ・・・。
疲れたよ、潤君や・・・。
机にある、紙などに、声を掛けてみる。
返答無し。うーん寂しい。
今度はノックする部分を唇に当てて、唸っている。
何かで、好きな人がノックする部分に唇に当てていて、其処になりたーい的なのあったけど。
これ、只頭をギュウギュウ押されているだけじゃん。
痛い!柔らかさとか感じないよ!!
今度からは、ペンを使う時には、優しくしてあげようっと割と本気で思った。
*
やっと、解放されたらと思ったら、また掴まれた。
休憩頂戴。
「あれ?インク出ませんねぇ」
賢治君、そんな困った顔しながら、私を振らないで!酔っちゃうから!
せめて、試し書きして!
振るのを止めてくれたけど、強く握らないで!君怪力持っているんだから、折れちゃうって!!
バキッ。
・・・。非常に嫌な音がした。
ほら、言わんこっちゃない。
*
ガバッと起き上がれば、見慣れた部屋。
「そう言えば私、ペン折っちゃたんだっけ・・・」
昨夜、ふとした時真ん中から、ボキッと折ってしまったのだ。
テーブルには、折れたペンがちゃんとある。
「メッセージだったり、してね・・」
嫌だわと呟いて、布団をかぶった。
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麗(プロフ) - 10ページ 読んでみる ではなく 呼んでみる ではないでしょうか? (2021年4月13日 0時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
柚湯(プロフ) - みほさん» すいません。そういう仕様と思ってください。ちょこちょこ直したので違和感が少なくなっているといいのですが・・・。 (2018年2月14日 2時) (レス) id: c8fb7ba279 (このIDを非表示/違反報告)
柚湯(プロフ) - 凰朧月鬼華さん» 改行を増やしてみました。見やすくできるように頑張ります。 (2018年2月14日 2時) (レス) id: c8fb7ba279 (このIDを非表示/違反報告)
柚湯(プロフ) - 塩キャラメルさん» 遅くなりすいません。少し空白を入れ、改行を加えてみました。少しは見やすくなったでしょうか? (2018年2月14日 2時) (レス) id: c8fb7ba279 (このIDを非表示/違反報告)
みほ - 句読点の入れ方が独特ですが、そう言う仕様なんでしょうか?読んでいるときに引っ掛かって違和感があったので…。わざとそうしているのであればすいません。 (2018年2月8日 17時) (レス) id: 605cea03c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:柚湯 | 作成日時:2016年12月11日 4時