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#2 ページ7

『ねぇ弥生、本当の事を言って? あの3人に虐められてるんでしょ? 私達、親友でしょ? 私が何とかしてあげるから!!』

「っふ……」

そのメールを見た瞬間、ぎゅっと胸が締めつけられて目頭が熱くなり、私の頬に一筋の涙が流れる。

……初めての“親友”だ。

私は麻李華に返信する事も忘れて泣き続け、気づけば朝になっていた。人がなかなか集まらない自分のクラスの教室へ行き、麻李華に話しかける。

「麻李華、昨日返信出来なくてごめん!! 花梨達に私、虐められてるんだ……」

「そう、だったんだ……。それって、いつぐらいから?」

「去年から……」

「随分前からなんだね……どんな事されたの? 言いたくなかったら言わなくてもいいよ?」

「靴に画鋲入れられたり隠されたり、机に落書きされたり……」

「……他には?」

「水責めされたり、個室トイレで上から水かけられたり、蹴られたり……あと」

「今はしもべにされてる……」

「じゃあ、この前の男の人達の時も……?」

「……うん」

私は小さくそう返し、下を向いていた目を麻李華に向けた。すると、麻李華が涙を流していたのだ。

「え……、何で麻李華が泣いてるの……!?」

「だってそんなに酷い事されてるのに1人で耐えて、私は何の力にもなれなくて……でも、今日からは違うからね! どんな手を使ってでも私が弥生をアイツらから守るから!!」

そう言って麻李華は両手で拳を作り、気合いを入れているように見せた。3時間目の後、私は麻李華と話をしていた。

「そうだ弥生っ、先生に係の仕事頼まれてたからちょっと行ってくるね!」

そう言って麻李華は教室を出ていった。
麻李華って本当にいい人だよね、勉強も運動もできるし性格もいいし……。
そう思いながら次の時間の準備をしていると、私の前に花梨達がきた。

「弥生、うちら最近ピンチでさー、だから1万くれない? あんた金沢山持ってんでしょ?」

そう言って伊織が私の机の横にかけてある鞄から財布を取り、中身を取り出そうとした時だった。

#3→←再会


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設定タグ:オリジナル , 雨ノ宮心音 , 親友   
作品ジャンル:ホラー, オリジナル作品
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作者名:天ノ川夜月 | 作成日時:2016年6月12日 13時

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