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「――えっ、万引き!?」
「そーよ。もちろん、するのは弥生だからね」
「でっ、でもっ……」
もし見つかったら――……。
「大丈夫だって! あそこのバッグ取ってくるだけだからさ!! ほらっ」
私は花梨とカナミに強めに背中を押された。
「……分かっ、た……」
私は重い足を前に出し、店内に入ってバッグの前に立つ。
どうしよう……見つかったらどうすればいいの? したくない……でも、しないと花梨達にまた……。
私は注意深く周りを見渡し、バッグを抱えて店を出た。
「キャーッ、やったーぁ♪」
花梨は私が持ってきたバッグを持ち、喜んでいる。どうしよう……私……!!
「でもさ、勇気あるよねー弥生って」
「うん! 私、見直しちゃった☆」
伊織とカナミにそう言われた私は、なぜか少しだけホッとした。
「そう、……かな?」
「そうよ! あたしだったら絶対ムリ!!」
「だよね〜! ……花梨、どーする? アレ、やっちゃう??」
「……そうね」
すると花梨達は私の両腕を掴んで取り押さえ、目隠しをしてきた。
「!! な、にすっ……かり……ッ」
「弥生、ちょぉっと大人しくしてなさーい♪」
――その後の記憶はあまりなく、起きた時に周りには3人はいなかった。そして私は知らない公園のベンチに横たわっていた。すると、突然どこからか声がした。
「……君、古都弥生ちゃん?」
声がした方を見ると、そこには30〜40歳程の男が数人いる。
「? そうですけど……」
「へぇー、可愛いじゃん」
そう言って男達は私を見てニヤニヤと笑っている。
なに? この人達。
「じゃあ、行くか」
「!? なっ、何するんですか!!」
突然男が私の手首を掴んできたのだ。男の手を振り払い、私は男達をキッと睨む。
「何って、俺の家に行くんだよ。花梨って子が俺達に売ってくれたんだ。ほら行くよ、弥生ちゃん」
再び手首を掴まれ、とても強い力で掴まれているから逃げられない。
「や……誰か……っ」
誰か助けて――!!
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
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8
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作者名:天ノ川夜月 | 作成日時:2016年6月12日 13時