検索窓
今日:7 hit、昨日:0 hit、合計:6,548 hit

#4 ページ4

「――えっ、万引き!?」

「そーよ。もちろん、するのは弥生だからね」

「でっ、でもっ……」

もし見つかったら――……。

「大丈夫だって! あそこのバッグ取ってくるだけだからさ!! ほらっ」

私は花梨とカナミに強めに背中を押された。

「……分かっ、た……」

私は重い足を前に出し、店内に入ってバッグの前に立つ。
どうしよう……見つかったらどうすればいいの? したくない……でも、しないと花梨達にまた……。
私は注意深く周りを見渡し、バッグを抱えて店を出た。

「キャーッ、やったーぁ♪」

花梨は私が持ってきたバッグを持ち、喜んでいる。どうしよう……私……!!

「でもさ、勇気あるよねー弥生って」

「うん! 私、見直しちゃった☆」

伊織とカナミにそう言われた私は、なぜか少しだけホッとした。

「そう、……かな?」

「そうよ! あたしだったら絶対ムリ!!」

「だよね〜! ……花梨、どーする? アレ、やっちゃう??」

「……そうね」

すると花梨達は私の両腕を掴んで取り押さえ、目隠しをしてきた。

「!! な、にすっ……かり……ッ」

「弥生、ちょぉっと大人しくしてなさーい♪」



――その後の記憶はあまりなく、起きた時に周りには3人はいなかった。そして私は知らない公園のベンチに横たわっていた。すると、突然どこからか声がした。

「……君、古都弥生ちゃん?」

声がした方を見ると、そこには30〜40歳程の男が数人いる。

「? そうですけど……」

「へぇー、可愛いじゃん」

そう言って男達は私を見てニヤニヤと笑っている。
なに? この人達。

「じゃあ、行くか」

「!? なっ、何するんですか!!」

突然男が私の手首を掴んできたのだ。男の手を振り払い、私は男達をキッと睨む。

「何って、俺の家に行くんだよ。花梨って子が俺達に売ってくれたんだ。ほら行くよ、弥生ちゃん」

再び手首を掴まれ、とても強い力で掴まれているから逃げられない。

「や……誰か……っ」



誰か助けて――!!

#5→←#3


  • 金 運: ★☆☆☆☆
  • 恋愛運: ★★★☆☆
  • 健康運: ★★★★★
  • 全体運: ★★★☆☆

ラッキーアイテム

革ベルト

ラッキーカラー

あずきいろ

ラッキーナンバー

8

ラッキー方角

西 - この方角に福があるはずです

おみくじ

おみくじ結果は「末凶」でした!


目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (5 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
2人がお気に入り
設定タグ:オリジナル , 雨ノ宮心音 , 親友   
作品ジャンル:ホラー, オリジナル作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:天ノ川夜月 | 作成日時:2016年6月12日 13時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。