【文スト】時を操りし少女は何を思う 壱篇

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床に座り込んだ女性に太宰さんは自分の外套を羽織らせた

佐々城「ゴホゴホ……ありがとうございます
助かりました……佐々城信子と申します

東京の大学で、教鞭を執っております……」

敦「十二人目の被害者という事ですか？」

太宰「あなたを誘 拐した犯人の顔は見た？」

佐々城「すみません、駅で急に気を失って……

気がついた時には、こうして水槽の中で、溺れかけていました……」

国木田「太宰、この状況をどう見る？」

太宰「佐々城さんの格好がエ ロい」

…この太宰さんの言葉に呆れました

もう少し真面目に考えたらどうですかね……

佐々城「そうだ、ここには私の他にも誘拐された方がいる筈です。水槽で溺れかける前に確かに声を聞きました」

国木田「なに？」

そして、私達は片っ端から扉を開けていくと敦さんが見つけたようです

敦「国木田さん！いました、ここです！」

行くと、ガラス壁で仕切られた部屋があり、そこには下着姿の男性の方が数名いました

私達を見てガラス壁を叩いて「助けてくれ」と叫んでいます

国木田「大丈夫か！」

……監視カメラ…嫌な予感がする

国木田さんが近づいて調べると部屋の天井にあるノズルから何かが噴射されました

太宰「下がれ敦君、Aちゃん！ガスだ！国木田君も！」

しかしながら国木田さんは助けようと離れずにいる

太宰「国木田君！」

国木田「放せ太宰！！人は！！このような事で死んではならんのだ！放せ！！」

A「……あぁもう！」

敦「Aちゃん！？」

私はヤケクソになって助けにいった
この部屋の人にいる人以外は時が止まるように制御した。

……良かった。ガスも止まってる

A「国木田さん、太宰さん。退いて下さい！」

国木田さんと太宰さんが離れた。

ガラスを割ろうとナイフをだして壁に思いっきり投げた

ガラスは直ぐに壊れた

A「案外簡単に壊れるじゃない……急いで出て下さい！！」

中にいた人達は脱出できました

A「解除しますから離れて！」

全員が離れたのを確認して解除した。

…頭が痛い…

耳鳴りがしますね……

太宰「…､…ちゃん、Aちゃん！」

A「！はい。何でしょう……」

太宰「大丈夫？先刻から何度も呼んでるよ？」

A「大丈夫ですよ、お気にめさらず。」

太宰「そうかい？……もう戻るってさ。あの人達を病院に運んでからね」

A「そうですか。じゃあ行きましょう」


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