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一瞬、時が止まったのかと思った。
小さい店内のドアの前に
立って目を大きくさせて
私を観て居るのは紛れも無く
2年前に私を振った
少し前まで私が
ずっと引きずっていた
元カレのソクジンくん
黙って固まる私に
ジンくんは、はっと我に返って
JN「、俺、1年位前から、ここから20分位の所にある旅館で調理やってるんだ」
そう言ったジンくんに
あぁ、そうだったのか、と
何だか複雑な気持ちになった
TH「ねぇちゃん、俺具合悪いから休んでる」
そう言って顔を凄い引きつらせ立ち上がり
隣の部屋に行ってしまったテヒョナ
2人だけの店内に
蝉の鳴き声だけが微かに響く
JN「テヒョン君、怒ってるね」
そう言って眉を下げて
切ない顔で微笑むジンくん
テヒョナとジンくんは
私達が付き合ってる頃
凄く仲が良かった
でもテヒョナは
いきなり私を振ったジンくんに
不満を持ったらしく
ジンくんの話をする時も
「あいつ」
そう呼んでいた
きっと、テヒョナもジンくんが
大好きだったから
相当ショックだったんだろう
JN「Aは、何でここに?」
久しぶりに彼に名前を呼ばれて
何だか不思議な感覚になる。
「私、ここの孫なんです。ばぁちゃんが入院したので、代わりに店番を」
そう答えると
ジンくんは、そうなんだ…と
小さく呟いた。
そんなジンくんを観て居ると
ジンくんは
冷蔵庫からポカリを手に取り
私に差し出した。
私は、それをゆっくりと受け取り
60円です
そう言おうとジンくんを観ると
真っ直ぐに私を見つめていた
JN「A、覚えてる?俺が振った時の言葉」
「…うん、本当だったんだね」
私がそう言うと少し
切なく優しく笑ったジンくんに
凄く申し訳ない気持ちになる
ーA、俺料理人になりたいんだ。高校辞めて修行する。修行する場所も決まってるんだ。ー
ー多分、Aに会えなくなると思う。Aに寂しい想いをさせると思う。ー
ー別れて欲しいー
正直浮気でもしたと、思っていた
でも
今、目の前に調理白衣を着て
立って居るジンくんを観て
私、馬鹿だな、と
頭の中で呟いた
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チェヨン - 割りと気になる、あの味(∞∵∞)/ (2020年11月11日 2時) (レス) id: 63cd4095fc (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - 明さん» コメントありがとうございます!青春を感じて頂けてたらと思い描いていたので嬉しい限りです(;_;)!是非読み返して下さい!笑。最後まで読んで頂きありがとうございました^_^ (2019年4月28日 7時) (レス) id: 3e337ea947 (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - みほさん» コメントありがとうございます!素晴らしい作品だなんて…そう言って頂けて有難いばかりです(;_;)また読み返したいだなんてありがとうございます(*´-`)亀更新がちですが頑張ります!最後まで読んで頂きありがとうございました^ ^ (2019年4月28日 7時) (レス) id: 3e337ea947 (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - はるさん» コメントありがとうございます!ドキドキして頂けて良かったです(*´-`)ホッコリ作品が作りたかったので、そう言って頂けてとても嬉しいです^ ^!最後まで読んで頂きありがとうございました! (2019年4月28日 7時) (レス) id: 3e337ea947 (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - コットンさん» コメントありがとうございます!そう言って頂き嬉しい限りです(;_;)最後まで読んで頂きありがとうございました^_^ (2019年4月28日 7時) (レス) id: 3e337ea947 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:葵 | 作成日時:2018年7月17日 2時