32本目 ページ32
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ボーっと所々に
油跳ねのある調理白衣を観て居ると
ジンくんは、優しく笑った
JN「Aの事だから、俺が浮気してるとでも思ってたでしょ?」
ジンくんのその言葉に
私は、下を向き頷くしかなかった
頷いた私を観て
ジンくんは、酷いなー、と
言いながら切なく笑った。
JN「俺ずっと引きずってたよ、Aの事」
「え、」
そんなジンくんの言葉に
びっくりして顔を上げると
優しくでも悲しそうに笑う彼の顔が
私の瞳に映った
JN「Aに別れを切り出す前、精神的に不安定だったんだ。…これから高校も中退して知り合いの小料理屋で修行してって、自分のやりたい事なのに不安定な将来が怖くて、」
JN「でも料理人になりたい気持ちが強くて、その道に決めた。でも不安定な俺に、Aを巻き込みたくなくて別れよって言ったんだ。…大好きで本当は、離したくなかったよ」
「…ジンくん」
私がそう呟くと
真っ直ぐに私を見つめたジンくん
JN「ずっと忘れられなくて何回も後悔した。連絡したくても出来なくて、毎日毎日Aの事が浮かんで会いたかった。…A、もう離さないからまた1から始められないかな?」
そう言って私のポカリを掴んでいる
右手首をキュッと優しく
左手で握ったジンくん
全く付き合っていた頃と
変わっていない
ジンくんの真っ直ぐな瞳に
私の体は、動けなくなった
何で今なんだろう
目の前に居て
私に触れて
私を真っ直ぐに見つめる彼は
つい最近まで
会いたくて
話したくて
触れたくて
抱きしめて欲しかった人
でも、今の私は
私は、ジンくんを
ぐっと見つめた
「ジンくんっ、ごめん。あのね、私もずっとジンくんを忘れられなかったの。でも、もう付き合えない、戻れないの、」
そう私が真っ直ぐにジンくんを
見つめて言うと
彼の、私の手首を掴む手が
少しだけ強くなった。
「、私、今好きな人がい
ーガラガラッ
いきなり開いた扉の方を観ると
ユンギさんが目を大きくして
立って居た。
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チェヨン - 割りと気になる、あの味(∞∵∞)/ (2020年11月11日 2時) (レス) id: 63cd4095fc (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - 明さん» コメントありがとうございます!青春を感じて頂けてたらと思い描いていたので嬉しい限りです(;_;)!是非読み返して下さい!笑。最後まで読んで頂きありがとうございました^_^ (2019年4月28日 7時) (レス) id: 3e337ea947 (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - みほさん» コメントありがとうございます!素晴らしい作品だなんて…そう言って頂けて有難いばかりです(;_;)また読み返したいだなんてありがとうございます(*´-`)亀更新がちですが頑張ります!最後まで読んで頂きありがとうございました^ ^ (2019年4月28日 7時) (レス) id: 3e337ea947 (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - はるさん» コメントありがとうございます!ドキドキして頂けて良かったです(*´-`)ホッコリ作品が作りたかったので、そう言って頂けてとても嬉しいです^ ^!最後まで読んで頂きありがとうございました! (2019年4月28日 7時) (レス) id: 3e337ea947 (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - コットンさん» コメントありがとうございます!そう言って頂き嬉しい限りです(;_;)最後まで読んで頂きありがとうございました^_^ (2019年4月28日 7時) (レス) id: 3e337ea947 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:葵 | 作成日時:2018年7月17日 2時