第二話(人虎捕獲作戦！) ページ3
「僕は、ずっと孤児院で…」
結局、太宰の策略にはまってしまった…ま！いっか！おにぎり買ってもらったし！
『おにぎりウンマッ！！』
「あの…渚さん話聞いてます？」
「敦くん。諦めた方がいいよ。Aには話が通じない。」
『あ！！渚じゃなくていいよ！Aでいいよ！』
「ほらね。」
私が頭おかしいように言わないでほしい。これでも健全だし。これでも…
しばらく時間が経って私が9個目のおにぎりを食べ終わったとき、綺麗な満月が現れた。
「さて、A出番だよ。」
『うぇぇ〜…もう？私、10個目のやつ開けちゃったよ。』
しょうがなく、私は箱から降りて地面に着地した。
『…太宰が説明してよ。めんどくさい。』
「はぁー…なんかどんどん蛞蝓に似てきてない？あぁ可哀想に…」
私、あいつじゃないし！
「敦くん、君は…」
といいかけた瞬間。少年は次々と白虎と変身していた。
『やっぱり…君だったか』
正直に言ってAは敦の話を聞いていた。
「ということで、がんばろーう！！」
『はいはい。』
白虎は太宰の横の箱を切り裂いた。
『わぁお！お見事！そのままやっちゃえ！太宰も死ねるんじゃない？』
「ヤダ…あ、A気をつけて」
チッ、こっちに向きやがった…
後ろに下がって爪の打撃を避けた。
『よっしょ。はーい、いってらっしゃーい！』
手に取った箱を投げると白虎はそっちの方に行った。
「あいからわず腹黒いね…さてと、君では私を殺せない。
-異能力 人間失格- 」
その瞬間、虎の姿から小柄な少年へと変わった。
「…男と抱き合う趣味はないっ！」
『わぁ、可哀想…ドテンって音したよ？』
「むぅ…」
あ、拗ねてる。
パシャリ
『じゃーね！あ、そうだ！いい写真撮れたから広めとくよー』
「ねぇA。」
『ん?』
カチャリ
「ポートマフィア幹部がいるのだよ。さて、どうしようかな。」
まぁ、普通そうなるよね。でも、私はあいつから必殺技を教えてもらってる。
『ねぇ、太宰。これまで泣かせた女に、今の住所教えるよ？いーい？』
「…はぁ、それだけはやめてくれないかな？」
拳銃を下げて手を上げた。
よっしゃ勝った
『じゃあね〜』
おにぎりを食べながら出口に向かう。
「ねぇ、A相棒と森さんは元気かい？」
『うん。元気すぎるほど。こっちが疲れる。』
「そっか…じゃあね。」
『…うん』
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作者名：空間音 | 作成日時：2023年6月1日 19時
