強くたっていい。だろ？【青葉城西】

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まつっちゃんと花ちゃんがボソッと呟いているのを横目に私は拳をぎゅっと握りしめた。



『よし決めた。私将来岩泉Aになろ』

「A！？及川Aじゃないの！？」

『あーそれは一番ありえないですね。まだ松川とかの方が確立は上』

「よっしゃ」

「ちょっと俺は？花巻は？」

『花巻は及川の上くらいにないな』

「「ひどい！！」」

『その上にないのが国見でその上が矢巾』

「何で俺急に出てきたと思ったらディスられてるんですか」

『矢巾だから』

「ひどい！！」

『まぁ矢巾へのイジリは愛だからさ』

「え、マジですか？」

『おー。マジマジ』

「…ど、どんどんどんどんイジってください！！」

「どん多くね？ww」

「俺も思ったww …つかお前後輩たぶらかすのやめろよな」

『んだよまつっちゃん。たぶらかしてねーわ。事実を言っただけ』

「Aもこういうとこあるよなぁ…」

「マッキーの言うとおり！Aズルい！俺もたぶらかされた！！」

『お前のことは一度たりともたぶらかした事なんてねぇわ』

「冷たい！！でも好き！むしろたぶらかして！！」

『あー。生まれ変わったらな』

「遠い！！」

『…まぁ』


ギャンギャン騒ぐ及川を無視して、改めて矢巾に向き直る。



『…お前がかっこよくなったら違う名前で呼んでやるよ』



そう言って少し背伸びをして頭をポンポンと撫でると、矢巾の頬がほんのりと赤くなった。


「お、俺頑張ります！！」

『おーおーがんばれがんばれ。ま、無理だけはすんなよー』


ヒラヒラと手を振って背を向ける。





＊＊＊＊＊

「好き…」

「あれ〜？矢巾クン顔赤くな〜い」

「ホントだ〜。照れ矢巾だ〜」

「マジ勘弁してください…」

魅力って難しい→←＊

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