学校 ページ8
学校に着いて、泣く泣く翔ちゃんと別れ自分のクラスに向かう。
『おはよー！』
…って、ん？？
…あっるえ〜〜？ 私の目がおかしいのかな？？
…うん、きっとそうだ。もう一回クラスに入るとこから始めよう。
『おはよ〜』
………。
…うん、見間違いじゃなかったね！
クラスにいた子たちの私を見る目が変わっただけだったね！！清々しいほど変人を見る目だね！！
つかつかと自分の席に近づく。
『…何っでお前が二度も私の席にいるんだよ！！ 影山飛雄！！！』
もう容赦しねえぞ！！！
内心でそう叫んでから、ぐっすり寝ているそいつの肩に両手を置いた。
『起きろ影山飛雄！！ 自分の席で寝ろやコラアアア！！』
肩を大きく揺すりながら耳元で叫ぶと、眉をしかめたそいつが「んん、」と唸りながら身じろいだのが分かった。
よっしゃ、もう一息！
ーーそう、意気込んだ瞬間だった。
『ってうぎゃあああ！？！？』
ぐらり、揺れた体がのし掛かってきて、思わずどさりと倒れ込む。
背中には固い床の感触。直に感じる、熱。
鈍い痛みに呻き声が漏れた。
なんなんだコイツは。私の方に倒れてきやがったよ。ついでに巻き込まれて私下敷きだよ。
『重い！！！ 潰れる！！！ どいて！！』
あと地味に顔が近いんです！！！！！
あ、まつげ長……って違う！！イケメンこのやろおおおお！！！
耳元で叫ぶ私にようやくそいつは完全に覚醒したようだった。
「ってぇ…なんだよ」
何だよじゃねぇぞ。こっちの台詞だボケ！！
ぐっとその言葉たちを喉奥に押し込んで、大人な対応ができる私はにっこりと笑顔を浮かべながら控えめに口を開いた。
『…あの、とりあえずどいてくれませんか？』
………。
『え、な、何ですか…』
こわいこわい。なんかすごく見られてるんですけど。
無言で顔ガン見されるとかどんな羞恥プレイだよ！！なんか恥ずかしすぎて涙出てきたよ！！
『ちょっ…まじで……どけっつってんだろうが！！』
しまった、手が出た。そう思ったけれど影山飛雄はといえば、それをひょいっと身軽によけて立ち上がった。
…少しは掠れよ。腹立つ。
「…大丈夫スか」
そう言って差し出された手を掴むか迷った末に、まあ好意は好意ということでありがたく受け取ることにした。
『…ありがと』
ーーだが、それはそれ。これはこれだ。
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雨音(プロフ) - 氷雨さん» わわ、めちゃくちゃ嬉しいです…!手直しも更新も早くできるよう頑張りますね(*´-`)コメントありがとうございました(*^^*) (2021年1月8日 14時) (
レス) id: 57a2e7dd63 (このIDを非表示/違反報告)
氷雨(プロフ) - すっごく素敵なお話だと思います！これからも頑張ってください！ (2021年1月5日 15時) (レス) id: adfa992d1e (このIDを非表示/違反報告)
雨音(プロフ) - 美月さん» コメントありがとうございます！！日向くん難しかったのでそう言っていただけてめちゃめちゃ嬉しいです…！これからもキュンキュンしていただけるように頑張るので、また是非ご覧くださいませ！本当にありがとうございました！ (2020年3月19日 8時) (レス) id: 57a2e7dd63 (このIDを非表示/違反報告)
美月(プロフ) - 日向と国見さん後月島にもうキュンキュンしまくってます、、、！！←これからも頑張ってください！応援してます！ (2020年3月19日 1時) (レス) id: 7111f7e46f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨音 | 作成日時：2020年3月15日 18時
