第80話 by颯 ページ3
開いていた画面を閉じ、精一杯伸びをする。
ずっと同じ体制で負担がかかっていた体を引き伸ばす感覚は嫌いじゃない。
一通り伸び終われば、近くに人の気配を感じ、そちらを見上げる。
そこには笑顔のまふくんが立っていた。
ま『反響いい感じだね！』
「うん、思ったよりリスナーに喜んでもらえてて安心してるところ！」
ま『残りの作業も頑張らないと！』
「最高のものにしたいからね！！」
残りも頑張ろうと決意を固めていると、スマホを弄り続けていた面子に声を掛けられた。
す『見てみて！文化祭のこと、もう取り上げられてるよ！！』
そう言って画面を見せてくれたすたんちゃん。
私を含め、スマホを弄っていなかった奴らで覗きに行くと、某ネットニュースサイトの画面だった。
そこには、【桜華音楽・技術高等学校の音楽科 文化祭でライブ開催！】と大きな見出しが載っていた。
…お仕事早いですね？
ろ『わ、ほんとだ。こんなに早く取り上げてくれるんだね！』
セ『仕事が早いなぁ』
センラさん、物凄く同意。
そして〖出演時間、メンバー共に未だ未定。今後の情報解禁を、ファン一同心して待っている。〗と、その記事は締め括られてる。
そ『追加情報〜。なんとトレンドにも入ってるよ』
ほら、と見せてくれたそらるの画面を見て再び驚く。
ほんとにどうした？皆、反応良すぎでしょ。
「ここまで反応良いと、プレッシャーだなぁ…」
ボソッと呟いたつもりが、意外にも聞こえていたらしく、皆が一斉に此方を見る。
う『でも、その期待に応えるのがAだろ？』
坂『そうそう、いつも通りで良いんだよ！』
96『大丈夫、わしらがおるで！！』
「皆、ありがとね」
励ますように声を掛けてくれる皆。ホントいい仲間に出逢えたなぁ。
天『いつも通りのAこそ、ファンが求める歌い手Aだよ』
「そうだね、いつも通りこそ私達音楽科だよね！」
志『あ、それでええんやない？』
る『何が？』
志『特別企画。文化祭に因んだものじゃなくて普段の俺達に関係するものがいいんじゃない？』
しゃ『それならあまり悩むこと無く決まりそう！』
な『ナイスアイディア！』
文化祭に因んだものじゃなくて、自分達に関係するもの、か……うん、いい。
「まーしぃの意見に反対な人いる？」
皆に聞いてみるけど、誰も反論を述べなかった。
「じゃあ決まりだね！」
＿＿＿＿＿＿＿＿
これはいつから、逆ハーから青春ものに変わったんだ…？
続く (更新停止中)
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颯嶺(プロフ) - 御返事遅くなって申し訳ありません…;; そして嬉しいお言葉有難う御座います！そう言っていただけると、執筆頑張れます(o´∀｀o) 更新速度は遅いですが、これからもこの小説を宜しくお願いします！！ (2019年9月8日 12時) (
レス) id: 7db165e87c (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ - この作品好きです！続き楽しみに待ってます！ (2019年9月6日 0時) (レス) id: 1b1d47c664 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：天音海と颯嶺 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/musou/
作成日時：2019年8月25日 19時
