お前の弱点【呪術廻戦】

28.in京都 ページ28

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京都。





4月ぶりに見る、新幹線から見る景色は、何一つ変わっていなかった。





先輩に、行く前日に、明日京都で任務なので、先輩の毎日のルーティンは出来ません、とだけ言った。内容は、さすがに言えなかった。先輩は目をぱちくりさせたけど、





「そ」





の一言だけだった。何で目をそんな風にしたのかは分からなかったけど、そのまま立ち去ろうとした。

あんな任務請け負わされて、楽しく話せる気がしなかったから、それだけで終わってくれて嬉しかった。


お土産は八つ橋な、と、私が部屋を去る前に、五条先輩が大声で叫んだ。お土産どれにしようか迷っていたから、勝手に決めてくれてラッキー。返り血を浴びなければ買って帰ろうと思う。多分、無理だと思うけど。





やりたくないし、もう東京に帰りたい。死ななくてもバレないでしょ。勝手に野垂れ死にしててよ。そう思っても上手くいかないのがこの世の中。辛いよ全く。



そいつは、辻斬りみたいに現れるらしく、夜まで待たないといけない。


何して時間潰そう。何故か早めの新幹線に乗っちゃったから、何でこんな早い新幹線選んだんだろ。訳分からんな。辻斬りってカッコつけなくても良くない？





京都駅に到着。



相変わらず、混雑してる。どこの駅も混雑してて嫌になる。5月中頃、京都で何すんのみんな。秋とか春に来ようよ。やっぱり桜とか綺麗だよ。だから混まないでくれこんなに。





新幹線から降り、駅内に入っても、混雑は続いた。





替えの服は一応持ってきたから、ロッカーの中に入れておこうかな、あ、じゃあお土産先に買っとこ。


そう計画を立てた。美味しい八つ橋は、何度も京都に行ったから知ってる。そこへ向かおうと、私は足を進めた。

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