お前の弱点【呪術廻戦】

19.嫌なことに ページ19

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でも、月東家は100年以上、この術式を持つ子供は現れなかった。他の家はほっとしたでしょうね、ものすごく。だけど、私は生まれた。




あの、術式を持って。






家族はもちろん、月東家全員大喜び。何も知らない、無知な私は、生きているだけで褒められる。そんなんだったら一生ニートでいたかったわ。生きてるだけで褒められんだから。



でもまあそんなことは無理で。





術式を持っていることはすぐに分かったし、体術、座学、術式の扱い方、実践練習、などなど。休む暇はなかったね。だから、普通に過ごすことはなかった。





中学を卒業して、高専に入ることが決まっていた。

どっちかは決まっていなかったけど。でも絶対東京が良かった。名古屋ゆうて田舎よ。東京に比べたら、そんな栄えてない。だから絶対東京行くんだって思うじゃん？





親は京都校への進学を希望し、入学も勝手に決められていた。

それに怒った私は家出。私直々に京都校へ行き、






「私は絶対死んでも京都校には行きません。なんでよろしく。どうせ上も嬉しくないでしょ？死刑執行人がいて。せいせいすんだったら私は東京校行くから。上にも言っといてね、楽巌寺学長」






と、絶対に面接で落とされるようなことを言いまくり、東京校へと進学。私が勝手に。









そして今現在、私は五条先輩と帰りの新幹線に乗っている。

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