お前の弱点【呪術廻戦】

11.目がキラキラ ページ11

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「何で俺が」

「先輩がいいよって首を縦に振ったからですよ。もう忘れたんですか？昨日のことですよ。大丈夫です？」

「他に暇そうな奴いただろ」

「五条家っていう名前に惚れました」

「あっそう」





東海道新幹線、名古屋行き。





今私は五条先輩を隣に、新幹線に乗ってる。3日ぶりに。出来れば乗りたくなかった。


五条家、って先輩言ってたから、そのビッグネームを借りることにした。五条家ってあれでしょ。御三家。万が一、家の誰かに会っても大丈夫なようにね。1人だと帰ってきたんかってなるでしょ。

五条家の、相伝の術式持った坊ちゃんと一緒にいれば帰ってきたなんて思わんやろ。





あと自分で祓うの嫌だから呼んだ。本当の理由はこれだけど。





もちろんタダで来るような人じゃない。それは嫌っていうほど分かってる。まだ出会って3日しか経ってないのに。





慣れって怖〜い。





交渉材料として持ってきたのは、もちろん私の術式。逆に言えばこれしかない。知りたいんだってさ、色々と。意外と勉強家だったりする？そしたらちょっと見直すかもしれない。



もし先輩が納得しなければ、仕方がなく自分1人で任務に行こうと思ってたけど、のってくれた。優しいのかは分からんけど、とりあえずラッキー。





出会ってまだ3日しか経ってないのに、こんなにも簡単に自分の術式を教えてもいいのか、と自分でも思う。





「先輩今暇ですか？」

「暇」

「じゃあ、今説明しましょうか？」

「何の」

「私の術式の歴史やら、細かいことやら」





そう言うと、サングラス越しの、六眼が青くきらりと光ったように見えた。目を輝かせる、なんていう言葉あったけど、本当にこうなる人いるの……。

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