最終選別へ ページ3
『鱗滝さん。行ってきます』
「あぁ。……絶対に帰って来い」
鱗滝さんはいつもより小さい声だった。心配してくれてるのかな、私の為に。
『そんな心配しなくても良いですよ。別に、いつも通り帰って来ますから』
「……そうだな」
鱗滝さんが作った厄除の面、これが御守り。
そして、昼頃。今、最終選別に行った。
地図を見ながら歩き、ちょうど夕暮れ時に着いた場所は藤の花が一年中咲いている山。
『鱗滝さんの言ってた通りだなぁ……』
思わずそう口にした。少し階段を登ると黒髪の子と白髪の子が居る。明らかに兄弟で、着物も鬼を狩るような物ではなく、説明してくれる子達なのだろうとすぐにわかった。
まぁ、いくら鱗滝さんに少しだけ最終選別について教えられているとはいえ、流石に全ては教えてくれないから。
暫く藤の花に引き込まれていると、いつの間にか六人しか居なかったのが二十〜三十人ほどになっていた。
やっぱり、それほど鬼を憎み、努力する人は私や鱗滝さん以外にもたくさん居るんだなと思う。
「皆様、今宵は最終選別にお集まりくださってありがとうござちます。この藤襲山には、鬼殺の剣士様方が生捕りにした鬼が閉じ込められており、外に出ることは出来ません」
「山の麓から中腹にかけて、鬼共の嫌う藤の花が一年中狂い咲いているからでございます」
「しかし。ここから先には藤の花は咲いておりませんので鬼共がおります。この中で七日間生き抜く」
「それが最終選別の合格条件でございます」
「「では、行ってらっしゃいませ」」
たったその一声で、この場に居る全ての人が山の奥へ走り出した。
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あまな - ごそごそしてたらリンクとかの意味がようやくわかり、続編にこのまま行けるようになりました!これについて調べすぎてて続編全く更新してなかったのも本当にすみません! (2021年8月18日 8時) (レス) id: 2aceacd008 (このIDを非表示/違反報告)
あまな - 神代優花さん» 頑張ります! (2021年7月4日 17時) (レス) id: 2aceacd008 (このIDを非表示/違反報告)
神代優花 - 頑張れー更新頑張れー (2021年7月3日 10時) (レス) id: 5b5a130973 (このIDを非表示/違反報告)
あまな - 雑でも、少しでも良いです。リンクなどの説明をしてくれるとありがたいです。 (2021年7月2日 15時) (レス) id: 2aceacd008 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あまなくん | 作成日時:2021年5月25日 19時