君が何をしたって【鬼滅の刃】

もうそろそろ ページ14

・


「！？」



『あ、えっと……』



刀は私に当たった、けど。幽霊だからか、体を通り抜けた。

今の私の体は、さっきみたいにはっきりとは見えない、半透明になっていた。振り下ろされた刀は地面から離れなくて刀のある右足はもう、完全に見えなかった。



「？」



『えっと、これはその……あの、私は……』



説明するのが怖い。嘘だって、言われる？


それは嫌だ。


でも、ちゃんと説明しないと＿＿＿＿＿









「……うむ、説明したくないのならば無理に説明することは無いぞ!!! いつか教えてくれれば、それで良い！」



！



『……あり、がとう』



優しいなぁ。皆、優しいよね。



鬼殺隊に入ろうとしたり、入っている人は優しい人が多い。それだけ、皆が名前も知らない他人に命をかけれる人達なんだ。



『あ、じゃあ続きをやろう！』



「あぁ！」





………





「君は本当に無駄な動きが無いな、感心する！」



『あはは、ありがとう。そこについては自信があるからね』




やっぱり、褒められると嬉しいなぁ。

まぁでも、もう杏寿朗君の一撃避けられなくなってきたからもう私より実力あるんだろうけどね……





……






そして、今、この屋敷から出ようとするところ。



「今日はありがとう!! おかげで無駄な動きも減った！」



「そうだな。琴波、杏寿朗に稽古をつけてくれたこと、感謝する」



『いえいえそんな……別に、これは私の得意な事ですし、杏寿朗君が私の言った事を呑み込むのが早くて……』



うん、と自分の意見に賛同するように首を縦に振った。



「誰が何を言おうが、琴波の教え方だ。少し見ていたが、君は非常に教え方が上手い」



う〜ん……そこまで言われたらまだ、貴方達が〜って言うのは逆に失礼だよね。



『ありがとうございます』




これだけ言って、帰ろう。




「じゃあ、またな!!」



「あぁ」



『……はい！』



そう言って、私は帰った。

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