い も う と 08 ページ9
・
「一応許可は出ました...?」
許可が出てしまったぜベイベー。
まあ断る理由なんて、これっぽっちもないのだけれど。
ただこんな成り行きで決まるとは思わなかった。
大人ってすごい(?)
「それじゃあ...!住み込みのお手伝いとしてこれからよろしくお願いします!Aちゃん!!」
キラキラのスマイルで私の手を握る監督さん。
だが、私は重要な事実に気づいてしまった。
私はまだあなたの名前を聞いていないです。
「あの...監督さんのお名前をお伺いしても...?」
「あ!ごめんね、忘れてた...!...私は立花いづみ、ここの主宰と、総監督をしています!」
タチバナ、イヅミ...聞きなれないその名前を頭の中で何度も復唱した。
これから1番お世話になる、女の人。
なんだか楽しみにしている自分がいる。
お兄ちゃんと、監督さんと、たくさんの団員さんたちと。
ここで過ごしていくのだ。
「___ふつつか者ですが、よろしくお願いします!」
これから始まる生活に、胸を踊らせた。
△▼△
《___それで?私を置いてったかと思えば?MANKAIカンパニーに入寮??聞いてねぇよ》
「ごもっともです...」
とりあえず、今日のうちは家に帰ることになり、2週間後、色々な手続きやら、荷物を移動させるやらなんやらを済ませて入寮することになった。
そして夜、カフェに置いてった友人に電話をかけていた。
1日が、あっという間だった。
「いやぁ、私もこんなことになるとは思わなかったよ。」
まさかお兄ちゃんのいる寮に入寮することになるとは。
数時間前の私じゃあ考えつかなかっただろう。
《そのバイト、ちゃんとお金出るの??アンタ前は課金するためにバイトしてたよね??》
「まあ、一応出るらしいよ。お小遣いみたいなもんなんだろうけど。」
そういえば、課金のことをお兄ちゃんに話したら、俺には難しくてよく分からないけど、詳しい人がいるから大丈夫!と答えられた。
詳しい人、ということはあの寮にもゲーマーがいるのだろうか。
《ふぅーん...まあ寮に入るってことは、ゲームはそんなに表立ってできないよね?》
「...いや、なんとかなる気がする」
《なんねぇよ。現役キラキラJKを装ってるアンタが、実はガチゲーマーのオタクですなんて言えるの?》
「...言えないです。」
ですよねー、なんて電話の向こうから聞こえる声に思わずため息をついた。
これからの生活が心配になってきた。
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雨村(プロフ) - 夢花(仮垢)さん» わわわ!!!本当ですね!!笑なんだか危ない感じに……( 報告ありがとうございます、修正しておきます!! (2018年10月14日 22時) (レス) id: a3cc1f37d6 (このIDを非表示/違反報告)
夢花(仮垢) - 36のとこで、勉強がべんきになってますぞ…最初色んな意味でビビりましたわw (2018年10月14日 21時) (レス) id: 1ce7d18474 (このIDを非表示/違反報告)
雨村(プロフ) - にゃるさん» ありがとうございます…!!最近は更新ペースがなかなか安定しなくて本当申し訳ないです。頑張ります!!! (2018年8月22日 1時) (レス) id: 291ab6483c (このIDを非表示/違反報告)
にゃる(プロフ) - いつも更新楽しみにしています。これからも頑張ってください (2018年8月21日 21時) (レス) id: 1eb7bde713 (このIDを非表示/違反報告)
雨村(プロフ) - 通行人Aさん» ほんとだ!!間違いです、すみません(><)ご指摘ありがとうございます!!修正しておきます。 (2018年8月21日 11時) (レス) id: a3cc1f37d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雨村 | 作成日時:2018年7月23日 0時