い も う と 07 ページ8
・
「さっき、MANKAIカンパニーには女の人が監督さんしかいないって話したでしょ?」
「あー、そんな話してたね??」
何それ逆ハーじゃん、なんて乙女ゲー?と思った覚えがある。
女1人にその他大勢の男たち...、夢女子が好きそうな話だけど、実際一緒に住むとなると色々大変なんだろう。
「この前監督さんが、家事を手伝って貰える女の子がいればなぁ...ってぼやいてて。Aはわりと家事とか何でもできちゃうからどうかなぁって思ったんだけど...」
「お手伝いか...」
お兄ちゃんの近くで仕事が出来るのはとってもうれしいけど、果たしてこの逆ハー状態を崩すのはいい事なのか。
家事はわりとできる自信があるが...。
んー、と悩んでいると、後ろのドアがガチャり、と開いた。
「あ、お取り込み中でしたか?」
ドアから顔を覗かせていたのは、綺麗な女の人だった。
その手には買い物袋を携えている。ここの近くのスーパーの袋だ。
思わず立ち上がり、挨拶をする。
「お邪魔してます、月岡紬の妹の、月岡Aです。」
「ええっ?!紬さん妹さんいたんですか?!...確かに雰囲気そっくりだ...」
わぁ、すごい、妹...かわいい!!、なんてテンションが上がりまくっているこの人は、きっと唯一の女子、監督さんなんだろう。
明るくて、美人で、皆から愛されてそうだ。
まさにヒロイン。いいぞ、MANKAIカンパニー!!
それなんて乙女ゲー!!(2回目)
「監督、おかえりなさい。ちょうどよかった。今、Aにここのお手伝いをしないかって話をしていたんです。」
「お手伝い?!ほんとうですか?!」
お兄ちゃんがそう言うと、監督さんはすごくキラキラした目でこちらを見つめてきた。
相当お手伝いが欲しいのだろうか、めちゃくちゃ期待されてる気がする。
「紬さんの妹さんだったら、一緒に住んでも問題なですかね?」
「えっ...住む、とは...?」
ただのアルバイトではなく、住み込みのアルバイトとは。
知り合って数分の私にそんなこと頼んで大丈夫なのだろうか、MANKAIカンパニー。
「ここ、本当に人数多いし、家事できる人も少ないから...団員の負担を減らす為にも住み込みのお手伝いさんが欲しいんだ。出来れば女の子の...!!」
「Aなら向いてると思ったんだけど...どうかな?」
美人なお姉さん&大好きなお兄ちゃんに可愛くお願いされたら、そりゃあもう...
・
「とりあえず、親に電話していいですか?」
親に相談させてくれ。
534人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
雨村(プロフ) - 夢花(仮垢)さん» わわわ!!!本当ですね!!笑なんだか危ない感じに……( 報告ありがとうございます、修正しておきます!! (2018年10月14日 22時) (レス) id: a3cc1f37d6 (このIDを非表示/違反報告)
夢花(仮垢) - 36のとこで、勉強がべんきになってますぞ…最初色んな意味でビビりましたわw (2018年10月14日 21時) (レス) id: 1ce7d18474 (このIDを非表示/違反報告)
雨村(プロフ) - にゃるさん» ありがとうございます…!!最近は更新ペースがなかなか安定しなくて本当申し訳ないです。頑張ります!!! (2018年8月22日 1時) (レス) id: 291ab6483c (このIDを非表示/違反報告)
にゃる(プロフ) - いつも更新楽しみにしています。これからも頑張ってください (2018年8月21日 21時) (レス) id: 1eb7bde713 (このIDを非表示/違反報告)
雨村(プロフ) - 通行人Aさん» ほんとだ!!間違いです、すみません(><)ご指摘ありがとうございます!!修正しておきます。 (2018年8月21日 11時) (レス) id: a3cc1f37d6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:雨村 | 作成日時:2018年7月23日 0時