い も う と 06 ページ7
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「お、にい、ちゃん!!!!」
「うわぁっ...!!」
大好きな兄の姿に、思わず抱きつく。
久しぶりに感じる兄の温もり、匂いに思わずニヤけが止まらない。
(久しぶりの、お兄ちゃん...幸せ...)
「...A、久しぶり。咲也くんが部屋に飛び込んできたから何事かと思ったよ。まさかAが来てたなんて。」
「お兄ちゃんが悪いんだよ...!!久しぶりに連絡してきたと思ったら仕事やめてるし、家変わってるし、役者始めてるし...!!!」
私の言葉に、お兄ちゃんはあはは...といつもの苦笑いを浮かべる。
でもこればっかりはお兄ちゃんが悪い。
お兄ちゃんの服の裾をギュッと握る。
「色々心配かけてごめんね、A。とりあえずゆっくり話さない?」
「もちろんそのつもり!!!」
お兄ちゃんに抱きつきながら、私は大きく頷いた。
△▼△
ソファーに座り、お兄ちゃんが用意したコーヒーを飲みつつ、ここ1ヶ月、冬組の旗揚げ公演が終わるまでの話を聞いていた。
ついでにMANKAIカンパニーのことも。
「___なるほど...たーちゃんとは仲直り出来た訳か...。」
私の脳裏に、筋肉質のイケメンが浮かんだ。
私とお兄ちゃんの幼馴染、たーちゃん。もとい高遠丞。
大学でいざこざが起こって以来、仲がよろしくなかったことは何となく聞いてはいたけれど...ここに来て、本当に色んなことがあったみたいだ。
たーちゃんは、私のもう1人のお兄ちゃんみたいなもんだったから、なんだか私までうれしい。
お兄ちゃんもとても嬉しそうに話してくれた。
「本当、色々合って連絡どころじゃなかったんだ...ごめんね。」
「いいよ、許してあげる!!これからは遠慮なく連絡するからね!!!」
えぇ...俺LIME苦手何だけどなぁ...なんて零すお兄ちゃんは、演劇をやめた頃のお兄ちゃんよりずっと、明るくて、元気そうだ。
私がおもわず笑顔で見つめていると、あ!っとお兄ちゃんは何かを思い出したかのように声を上げた。
「そういえば、Aって今、バイトしてたっけ??」
「バイト?あー...最近やめちゃったんだよね。」
高校生でも課金がしたい!と思って始めたバイトだったが、中々性にあわず辞めてしまったことを思い出した。
というかお金を気にして運送業のバイトなんてしたからこうなったのだ。
「それで?どうしてバイトの話...?」
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入り切らないのでつづきます
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雨村(プロフ) - 夢花(仮垢)さん» わわわ!!!本当ですね!!笑なんだか危ない感じに……( 報告ありがとうございます、修正しておきます!! (2018年10月14日 22時) (レス) id: a3cc1f37d6 (このIDを非表示/違反報告)
夢花(仮垢) - 36のとこで、勉強がべんきになってますぞ…最初色んな意味でビビりましたわw (2018年10月14日 21時) (レス) id: 1ce7d18474 (このIDを非表示/違反報告)
雨村(プロフ) - にゃるさん» ありがとうございます…!!最近は更新ペースがなかなか安定しなくて本当申し訳ないです。頑張ります!!! (2018年8月22日 1時) (レス) id: 291ab6483c (このIDを非表示/違反報告)
にゃる(プロフ) - いつも更新楽しみにしています。これからも頑張ってください (2018年8月21日 21時) (レス) id: 1eb7bde713 (このIDを非表示/違反報告)
雨村(プロフ) - 通行人Aさん» ほんとだ!!間違いです、すみません(><)ご指摘ありがとうございます!!修正しておきます。 (2018年8月21日 11時) (レス) id: a3cc1f37d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雨村 | 作成日時:2018年7月23日 0時