い も う と 05 ページ6
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談話室の前に着くと、中から話し声が聞こえた。
「やっぱり誰かいるのか。とりあえず入ろう。」
「あっ、はい。」
茅ヶ崎さんがドアを開けると、中には外国人らしき人と大学生くらいの人がいた。
ここ色んな人がいるのか。
「至、今日は早いお参りネー!!」
「いやお帰りな!!!…ってその子はお客さん、ですか??…女の子を至さんが…?」
(えっキャラ濃すぎィ…。)
どうやら私のせいで何か悪い勘違いをされているようだ。
そりゃ成人男性が女子高生連れ帰ったら違和感だろう。ごめんなさい、茅ヶ崎さん。
「この子紬の妹。紬に会いに来たって言うから俺が連れて来てあげたの。別にさらってきた訳じゃないから。」
茅ヶ崎さんがそう言うとお二人さんはえ?!と大声をあげた。
それは、私がお兄ちゃんの妹であること、茅ヶ崎さんがさらってきてないということのどっちに驚いてるんだ。
「確かに紬に似てるネー!!」
「雰囲気とかそっくりっすね。…あ、ここ使う感じですか??」
「そゆこと。」
どうやら気を使わせてしまったみたいだ。
それじゃあ、ごゆっくりー、なんて言いながら、キャラの濃い二人は出ていった。
なんだかとても申し訳ない。
「とりあえず、ソファーに座って待ってて。もうすぐ紬も来ると思うから。」
「本当、わざわざありがとうございます…!!」
大きく頭を下げると、いいよ全然、それじゃ。と微笑み、茅ヶ崎さんは去っていった。
ここまでめちゃくちゃ優しかった、さすがエリート商社マン(?)
多分、ここまでイケメンに優しくいてもらうことはもう一生ないだろう。
(はーー、かっこ良かったわ…お兄ちゃんには敵わないけど。)
そう、何て言ったってお兄ちゃんが一番なのだ。
イケメンぐらいじゃ揺るがない、圧倒的お兄ちゃん。
お兄ちゃんに会うために、友達とのカフェもゲームのイベントもすっぽかしてきたのだ。
もう、５ヶ月くらい会っていない。
演劇を諦め、大学を卒業し、家を出て、働き初めてからはなかなか会っていないのだ。
それがいつの間にか、天鵞絨町に戻ってきてるわ、演劇再開してるわ…
(ここで、お兄ちゃんはきっと人生を変える‘‘何か’’に出会ったんだろうな)
その時、ガチャ、とドアの開く音がした。
ソファーから立ち上がり、音の方向に振り向く。
ネイビーの髪に、アイスブルーの瞳。アホ毛。
大好きな、兄の姿だった。
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雨村(プロフ) - 夢花(仮垢)さん» わわわ！！！本当ですね！！笑なんだか危ない感じに……( 報告ありがとうございます、修正しておきます！！ (2018年10月14日 22時) (
レス) id: a3cc1f37d6 (このIDを非表示/違反報告)
夢花(仮垢) - 36のとこで、勉強がべんきになってますぞ…最初色んな意味でビビりましたわw (2018年10月14日 21時) (レス) id: 1ce7d18474 (このIDを非表示/違反報告)
雨村(プロフ) - にゃるさん» ありがとうございます…！！最近は更新ペースがなかなか安定しなくて本当申し訳ないです。頑張ります！！！ (2018年8月22日 1時) (レス) id: 291ab6483c (このIDを非表示/違反報告)
にゃる(プロフ) - いつも更新楽しみにしています。これからも頑張ってください (2018年8月21日 21時) (レス) id: 1eb7bde713 (このIDを非表示/違反報告)
雨村(プロフ) - 通行人Ａさん» ほんとだ！！間違いです、すみません(><)ご指摘ありがとうございます！！修正しておきます。 (2018年8月21日 11時) (レス) id: a3cc1f37d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨村 | 作成日時：2018年7月23日 0時
