い も う と 32 ページ33
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「お、おお、お、お兄ちゃん…!!たーちゃん!!」
「…ふふ、A興奮しすぎ。」
「鼻息荒いぞ。」
「だって…!!今日の千秋楽半端なかったよ!!そんなんできひんやん普通!!」
「落ち着け。…気持ちはわかるけどな。」
拍手が鳴り響く劇場、カーテンコールをする舞台上の劇団員を見て興奮しながらお兄ちゃんとたーちゃんに話しかける私。某サッカー選手もびっくり。
そんな私に苦笑いをしつつも、2人もなんだかうずうずしているようだった。
きっと、今すぐにでもお芝居がしたい、とか考えてるのだろう。
2人も演劇バカだから。
_____今日、春組の第2公演は千秋楽を迎えた。
私はすべての公演にお邪魔したのだが、今日のはピカイチでよかった。
皆さんの演技力もそうだが、春組の息の合い方が素晴らしかった。
稽古の時から監督さん達が頭を悩ませていた、至さんと真澄くんの掛け合いも、今日はアドリブが増えていて見てて全然飽きることはなかった。
昨日至さんが学校まで真澄くんを迎えに来てそのあとどこかに行ってきたらしいから、そのときに何かがあったのだろう。
…ともかく、何が言いたいかと言うと。
「至さんの役飯ウマ過ぎませんか…帽子屋に教授…メガネ…」
「大丈夫かお前」
「通常通り…なのかな。あはは…」
あのビジュアルにあの衣装は正直性癖に刺さると言うか…うん。(?)
真澄くんもなかなかに美少年っぷりを発揮していたが、至さんのあのかっこよさは正直罪だと思った。
イケメンって、いいね。
「とりあえず、春組のとこ行こっか。」
お兄ちゃんのその言葉で、私たちは興奮覚めやまぬまま楽屋へ向かった。
▽▲▽
「春組の皆さん、お疲れ様です!!」
「お疲れ様、皆。」
「お疲れ。」
私たちが入ると、そこにはまだ衣装に身を包んだままの春組の皆さんが楽しく談笑しているようだった。
(ふぉお...ファンの皆様ごめんなさい、こんな天国のような空間.....)
「あ!紬さん!丞さん!Aちゃん!」
私たちに気づいた咲也先輩が、猫耳をピコピコさせながら駆け寄ってきた。
(猫っていうより犬なんだよな...でも舞台上ではしっかりチェシャ猫だった...さすが役者)
「Aって、ここの公演見るの今日初めてだったんだよな?」
思い出したかのように、綴さんが声をかけてくれた。
(うさ耳バリ似合うやん...じゃ、なくて、)
「...っ、はいそうです!!!あの、ほんとに良かったです!!語彙力が無くなるくらい!!」
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雨村(プロフ) - 夢花(仮垢)さん» わわわ!!!本当ですね!!笑なんだか危ない感じに……( 報告ありがとうございます、修正しておきます!! (2018年10月14日 22時) (レス) id: a3cc1f37d6 (このIDを非表示/違反報告)
夢花(仮垢) - 36のとこで、勉強がべんきになってますぞ…最初色んな意味でビビりましたわw (2018年10月14日 21時) (レス) id: 1ce7d18474 (このIDを非表示/違反報告)
雨村(プロフ) - にゃるさん» ありがとうございます…!!最近は更新ペースがなかなか安定しなくて本当申し訳ないです。頑張ります!!! (2018年8月22日 1時) (レス) id: 291ab6483c (このIDを非表示/違反報告)
にゃる(プロフ) - いつも更新楽しみにしています。これからも頑張ってください (2018年8月21日 21時) (レス) id: 1eb7bde713 (このIDを非表示/違反報告)
雨村(プロフ) - 通行人Aさん» ほんとだ!!間違いです、すみません(><)ご指摘ありがとうございます!!修正しておきます。 (2018年8月21日 11時) (レス) id: a3cc1f37d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雨村 | 作成日時:2018年7月23日 0時