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Story30 ページ32

垂金の別荘内。先程雇い主、垂金の命により遺伝子操作によって生まれた合成異常生物であるヘレンを殺傷し、肉の塊と化したものが残る檻を背に凭れかかる。

「やぁ、久し振りだね、戸愚呂」

一人の男が戸愚呂と呼ばれる妖怪に話しかける。

「久し振りとは言っても数年前の話だろう」
「そう固いこと言うなよ。人間界で過ごしていると時間の流れが速く感じるんだよ。」
「言いたいことはそれだけかい?」

戸愚呂が問いかければ男はよくも見抜いたと言いたげな表情になった。

「氷女の少女なんて君の構う程の代物じゃないだろう?」
「俺の興味があるものはそんなモノじゃない」
「………浦飯幽助かい?」

男が答えれば戸愚呂は不気味な笑みを湛える。浦飯幽助、それが今戸愚呂の一番興味があるもの。

「そういうお前も氷女なんぞ構うモノじゃないだろう?」

男の乾いた笑い声が地下室に木霊する。そんな笑い声とは異なって、男の紅い瞳はより一層怪しく光る。

「………小杉裕加かい?」
「……」

男は戸愚呂の問いには答えず無言で地下室を去って行った。だが無言こそが本当の答えなのだ。

「相変わらず連れないねぇ、嘉六(カロク)」

戸愚呂でさえ不気味に思うことがある妖気。それとは裏腹に何かを想いそして何かを慕う心。それが男が強くある理由なのだろうか。



「感じるぞ、雪菜だ。」

垂金の別荘がよく見渡せる杉の木に立つ飛影とその隣に腰を下ろす裕加。幽助、桑原、ぼたんの動きを把握しながら様子見をしている。

「自らの妖気で信号を送ってる。恐らく一番霊感の強い和真に…」
「「!?」」

突如感じる黒い妖気。知り合いの妖気だ。

「何だ!このどす黒い妖気は!」
「…っ!」

(このままだと雪菜だけではなく、幽助達まで)

二人の考えは同じか否か。垂金の別荘へ急いだ。

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設定タグ:幽遊白書 , 飛影 , 夢小説   
作品ジャンル:アニメ
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アマミヤ(プロフ) - 夾さん» コメントありがとうございます!飛影かっこいいですよね〜分かります(^ー^)これからも宜しくお願いします! (2020年3月21日 18時) (レス) id: fc88c8f7c8 (このIDを非表示/違反報告)
- ここまで読ませて頂きました。飛影がかっこいいです!これからも頑張ってください! (2020年3月21日 18時) (レス) id: d64271d75d (このIDを非表示/違反報告)
アマミヤ(プロフ) - 灯霧さん» コメントありがとうございます(*ゝω・)ノ 是非、読ませて頂きます!頑張って更新していきます! (2020年3月10日 11時) (レス) id: fc88c8f7c8 (このIDを非表示/違反報告)
灯霧(プロフ) - とても楽しいお話ありがとうございます!私も飛影オチの連載載せているので、良ければ見てください!そして続編の方の更新もお待ちしてます! (2020年3月9日 16時) (レス) id: 58548306cb (このIDを非表示/違反報告)
遊星(プロフ) - アマミヤさん» 分かりました。更新再開お待ちしてます。更新頑張って下さい。 (2020年1月19日 15時) (レス) id: cc3dcebb37 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アマミヤ | 作成日時:2019年8月31日 20時

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