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第九十八話 ページ13

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「お久し振りです、Aさん。」

「あ、沖矢さん。こんにちは。」


晴れた昼下がり、所謂天気のいい月曜日。
あのデート以来出会えていなかった沖矢さんが私の隣に腰掛ける。

この間のこともあってかどうしてもどぎまぎしてしまう。


「最近見かけませんでしたけど…どこか行ってたんですか?」

「ええ。レポートの研究も兼ねて、他の大学にお邪魔してました。」

「大学院生も忙しいんですね。」

「法学部の方はいつだって忙しそうですけどね。」



お弁当を口の中に放り込みながら心中確かに、と呟く。法学部に在学してる殆どが五時過ぎまでみっちり勉強している人が多い。

覚えるべきことが多すぎるし、単位なんか落とした時点で留年は愚か次のステップである法科大学院にすら入れなくなる可能性がある。


「まぁ、楽しいですよ、法学部。」

「レポートを片手に持ちながら言う人の発言じゃないような気がしますけどね。」

「急遽土曜を開けなきゃいけなくなったので急いで確認中です。」


もう片方の手に先程やる気を入れるために買ったちょっとお高めのドリンクをずずすと飲みながら活字を追いかける。

うん、特に悪いところは無しっと…。



「ホォー、土曜日がどうかしたんです?」

「土曜は安室さんとデートです。」

「ふむ、安室くんと……え、安室くんと!?」


珍しく気が動転したのか、ガタンと盛大な音を立てながら立ち上がる沖矢さんをちらっと横目で見ると「何でそこまで驚く必要が…。」と冷めた言葉で告げながらも再び文字を追いかけた。

一方自分が取り乱したことに冷静になろうとしている沖矢さんはゆっくりとその場に座って水筒に入った飲み物を飲み始めた。



こんな焦る沖矢さん初めて見たかも。



「……あ、でもほんと成り行きでなってしまったも同然ですし、……それに私お見合い相手が出来ちゃって。」

「んん!?……あの、僕がAさんのこと好きだって忘れてませんか…?」

「忘れてないですよ、ちゃんと覚えてます。」

「そんなサラッと言われても信用出来ないんですが…。」


気難しい顔をして俯いた沖矢さんはぶつぶつ何かを呟いているのが聞こえたけれど、特に気にすることもなくジュースを再び口に含んだ。





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花帆 - こんばんは、安室さんとの両想い…!!甘くてトキメキます(*´ω`*)これからの展開も楽しみに応援しております♪ (2018年7月17日 4時) (レス) id: aa0adc990d (このIDを非表示/違反報告)
瑛奈(プロフ) - 初めまして!いつも楽しく読ませていただいます!ついに夢主ちゃん、安室さんが好きだって自覚しちゃいましたね(笑)今後の展開で降谷さんとしてはどう動くのか楽しみです(笑)更新大変かもしれませんが頑張ってください! (2018年7月1日 15時) (レス) id: 7374128719 (このIDを非表示/違反報告)
花帆 - 更新ありがとうございます!夢主さんどんどん大変になってきますね…実質は相手2人なのに(笑) 目が離せません! (2018年6月18日 9時) (レス) id: aa0adc990d (このIDを非表示/違反報告)
mao(プロフ) - 更新ご苦労様です!主人公うらやましい!(笑)安室さんファイトって応援したくなりますね! (2018年6月17日 20時) (レス) id: 5697599ead (このIDを非表示/違反報告)
来夢*゚(プロフ) - salomeさん» もう、いろんな人たちがてんやわんやしてますね…!工程通り進めましたが中々書く方はハードです…笑 これからどうなるかどうぞお楽しみに! (2018年6月17日 19時) (レス) id: 522dbc585e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:来夢*゚ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/list/playlistra/  
作成日時:2018年6月13日 20時

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