制限時間は命ひとつ分 (ページ7)

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６話ページ7

サクといっしょにそとにゆきあそびしたり、サクといっしょに、おとうさんにおねがいして、ポケモンのたまごをさわらせてもらったり、おかあさんがおりょうりするところを、サクといっしょにじーっとみていたり…よるはサクといっしょに、あったかいおふとんのなかでねむったり…。
ボクとサクは、いつもいっしょだった。

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それから、月日がながれてある日のこと。

「リオちゃん！見て見て！！これ、にあう？」

ここは、サクのおへや。ボクがいつもねるおへやでもある。
サクが、ボクに“ランドセル”というなまえの、ゆうやけみたいにまっかなカバンをせおって、ボクのまえでくるりとまわった。
“にあう”という言葉のいみは、まだボクはすこしべんきょう中だけれど…。
でも、ごしゅじんのサクがとってもうれしそうで、ニコニコしていて、ボクもうれしい。
ボクがうなずくと、サクはうれしそうにぴょんぴょんはねた。

おとうさんとおかあさんが言うには、サクは、らい年どから、小がくせい？というものになるらしい。
ヒトは、あるていどせい長すると、がっこうというところにいって、いろんなことをべんきょうするんだって。
いいな…ボクもがっこうにいって、いろんなことべんきょうしたいなーなんて、ポケモンなのにちょっとおもっちゃった。

「あらあら、ランドセルのサイズ、ぴったりでステキじゃない！それにして良かったわね！」

そこへ、おかあさんがやってきて、おかあさんもうれしそうにサクのことを見ている。「お母さん！えっへん！そうでしょう？もう私も立派なお姉さんだよ！」とサクがとくいげにわらった。

「そうだ！サクラ、髪もまた伸びてきたし、入学前にそろそろ切る？」
「…ううん！！このままでいる！私、髪をしばりたいの！」
「あらあら、どんな髪型にしたいの？おかあさんやったげる」
「リオちゃんヘアー！」

…ん？リオちゃんヘアー？
…あの、リオちゃんって、ボクのことだよね…？
ボクもおかあさんもよくわからなくて、いっしょに首をかしげると、またサクはぴょんぴょんとはねた。

「リオちゃんとお揃いの髪型にしたいのー！」
「……ああ！そういうことね、任せて！」

おかあさんはりかいしたのか、サクのことをカガミのまえによんで、なにやらかみをふたつにわけて、しばりはじめた。

「はい、できましたよ」
「やったー！どう？リオちゃん、私、リオちゃんみたいに、似合ってるかな？」

サクの、ふたつにわけたかみがぱさりとゆれた。