ep.15 ページ15
＊
人が混み始めて
隣にいるダヒョンと
ワントーン声あげないと
聞こえなくなってきたわー
☆「一回寄ってくださーい！」
あ、
美味しいフランクフルト
とかね
ワッフルとかね……
＊「ありがとうございましたぁ」
呼び込む
学生の声もおっきいから
更に
こっちも大声になって
DH「へぇ？何ぃ、
聞こえなーい」
ひーっしんどいww
『ぁ……』
ポケットに入れた
携帯がブルブル
振動してるのに気がついて
慌てて引き出したら
着信相手はベク君だった
「はい、ベク君？」
BH「ん。オレ。
ねえ、A…あのさ」
『んん？
ごめんね。人が多くって、
よく聞こえないんだけど』
BH「おい。
まだなんも言ってないよ。
どこ？外か」
『あ、うん。そう！』
あ、うん。って
Aちゃんが言う声を聞くと……
どんな仕草で
返事してんのか
すぐわかる
いつものように少し髪を
左右に分けながら返事してるわ、
きっとフフっ。
ピアスが気になる時とか
外れてないか
ちょっと耳を触ったりするのも
何気知ってる俺。
な、なんかな(汗)
なんで知ってんのかなww
見てるんだなぁ……
無意識に
俺の視線の先って
Aちゃんだったり
すんだよなぁ
BH「そっち今いく。どこっ？」
100％
オーディエンス側になった
今……
のらんちゃんが
すんげえ気になって
ちょっと捕まえて
確かめたい
際どい開催前まで
あと1時間半…
何かを
言っておかなきゃ
なんだか
漠然としてるんだけど
何故だか
そう思ってしまって
賑やかな人混みを
ゆっくりかき分けて行く
ep.16→
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作者名：ちぇんのらん
| 作成日時：2017年10月1日 14時
