Chap.289 ページ23
勢いで少し大きな声で
名前を呼ぶ。
すると、沖矢さんは振り返って目を開けると
首元にある機械のボタンを押した。
赤「また、すぐに出る。忘れ物を
取りに来ただけだ。」
いつもと同じはずなのに、何かが違う。
違うはずなのに、”何が”なのかは分からない。
『赤井さん、あの…。』
追いかけて話そうとしても
足を止めてはくれない。
『安室さんのことで…。』
リビングに着いて、沖矢さんは
引き出しからファイルを取り出すと
ソファに座った。
『えっと、これからのことで…。』
話を続けるも、赤井さんは手を止めない。
いつもなら、手を止めて相槌を打って
くれるのに。
もしかして、話を聞きたくないのか。
それとも、急いでいるからだろうか。
『私、この家を出て行きます…。』
そう言うと、赤井さんはファイルの中から
書類を探している手を止めた。
『色々、考えて…。』
妙に静かだった。気まずくなり、
動かしている指を見つめながら
続きを話そうとすると、遮るように
赤井さんが言った。
赤「俺を捨てるか?」
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麺たらコ(プロフ) - イアデビルさん» ありがとうございます(^^) (2020年3月22日 17時) (レス) id: 520e2812b2 (このIDを非表示/違反報告)
イアデビル(プロフ) - とっても面白いです!最新待ってます!頑張ってください! (2020年3月19日 2時) (レス) id: ef5404f845 (このIDを非表示/違反報告)
ムニ子。(プロフ) - ぎょなさん» 読んでくださって、ありがとうございます!これからも頑張ります(^^) (2020年1月26日 20時) (レス) id: 520e2812b2 (このIDを非表示/違反報告)
ぎょな(プロフ) - 次回更新日書いてあるとありがたいですね!とても面白い作品です!!楽しみにしてます^^ (2020年1月20日 23時) (レス) id: a2b2f6be31 (このIDを非表示/違反報告)
ムニ子。(プロフ) - まゆさん» 読んでくださって、ありがとうございます(^^) (2020年1月12日 13時) (レス) id: 520e2812b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:麺たらコ | 作成日時:2019年8月29日 22時