Chap.242 ページ14
安室さんは紙を見ながら
こっちに歩いてくる。
早く、動かないと。
あの日、私は安室さんから離れた。
安室さんから拒絶された。
今更、会っても仕方がない。
今更、会っても何の意味もないんだ。
私は安室さんから目をそらし
方向転換をした。
それに、合わせる顔もない。
歩き出そうとした時、走ってきた男の子が
目の前でベチン!と痛々しい音と共に転んだ。
『えっ…え、大丈夫!?』
私は慌てて駆け寄り、しゃがみ込んだ。
「いたい、いたい、いたいぃい…。」
男の子は、ゆっくりと上半身を起こして
今にも泣き叫びそうなくらいに顔を赤くしていた。
どうしよう、このままじゃ泣いちゃう。
こういう時どうすればいいんだっけ。
ぬいぐるみ持ってない…飴も持ってない…。
あ、そうだ…これなら…。
『ほ、ほら!カエルさん!』
私はカエルを手の指で作り、男の子に見せる。
小学生の頃によくやっていた、手で
動物を作る遊び。覚えててよかった。
『大丈夫ゲコー?って…。』
カエルの口を動かしながら、話す。
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理緒(プロフ) - 落ちは赤井さんが良いです! (2020年8月15日 0時) (レス) id: 1cb7c9a601 (このIDを非表示/違反報告)
ムニ子。(プロフ) - いちごロール@ゆなさん» コメントありがとうございます(^^) 今のところ残そうと思っています(*´-`) (2019年8月30日 1時) (レス) id: 2ce796e8be (このIDを非表示/違反報告)
いちごロール@ゆな(プロフ) - 作品残して欲しいです...! (2019年8月21日 13時) (レス) id: b64f8aba6b (このIDを非表示/違反報告)
ムニ子。(プロフ) - 曇天に笑うさん» そう言っていただけて嬉しいです^_^ 8月の中旬には更新できると思いますので、お待ちくださいm(_ _)m (2019年7月21日 19時) (レス) id: 2ce796e8be (このIDを非表示/違反報告)
曇天に笑う - 続き早く見てみたいです (2019年7月8日 6時) (レス) id: 96967fede0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:麺たらコ | 作成日時:2019年3月22日 20時