眼帯少女は色んな意味で狙われています。 【安室透/赤井秀一】

Chap.30 ページ31

「もうすぐ、着きますよ。」

『はい…。』

車種は忘れたけれど
アニメで安室さんが死ぬほど
大事にしている
(その割には扱いが乱暴)
白い車の中にいた。

ついて来ちゃったけど
よくよく考えれば大変な状況。

大変なシチュエーション。

あの安室さんの車に乗っているなんて
信じられない。

安室さんは気を遣ってくれているのか
特に何も聞いて来なかった。

降谷零として、安室透として、
そして、バーボンとして。

色々、私に聞きたいことは
あるはずなのに。

駐車場に入り、安室さんは慣れた手つきで
ハンドルを回し車を駐車をする。

「着きましたよ。」

そう言って、素早く安室さんは降りると
助手席の方に回ってドアを開けてくれた。

『あ、ありがとうございます。』

「どういたしまして。」

…紳士だ、こんな人いるんだ。

私は、慎重に車を降りて
安室さんの後ろをついていく。

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