これとないくらいに。 ページ30
優しく触れる唇からAの体温が伝わる。
A「ん……ゆう……っ」
零れ出すAの声。
泣いてる彼女をどうしたら笑顔にできるんだろう。
俺の気持ちをストレートに伝えて。
伝えて、伝えて。
キスの合間にぐぐもった声。
うるんだ瞳が俺を見つめる。
A「す……き……っ」
「────っ、」
何かが弾けた音がした。
Aを膝の上乗せて
涙の後が付いてる頬に舌を這わせた。
ちょっとだけびっくりしていたAも
すぐに受け入れてくれて
俺の首に手を回した。
そんなAの姿に
愛しさがいっぱいになって。
何度も唇を合わせた。
"好き"の
言葉だけじゃなくて。
全部を感じて欲しくて。
A「……っ、んっ……裕太くんっ……」
ポンポンと背中を叩くA。
唇を離すと呼吸を整えるかのように
小さく深呼吸をした。
A「あのね、これ。」
パンツのポケットから取り出された小さな紙切れ。
「……?」
A「……湊さんの連絡先。」
「……」
A「……私、彼女に会おうと思う。」
「……っ、会うの?」
A「……うん。
だから、今日は、その……」
ふと、目を伏せて。
尻窄みになる言葉。
「……A?」
A「いっぱい愛してほしい。
私の不安だった気持ちを取り除いてほしいの……。」
「……っ、!?//」
A「……っ、///何か言って?
私、裕太くんの彼女だって胸張って彼女に会いたいの……っ。
裕太くんの好きな人は私だって。
だから……っ、」
「─────っ、」
思い切り抱きしめた。
これとないくらいに。
「……抱くよ。
今すぐ。Aを抱きたい。」
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りさ - また続編見たいです(*^-^*) (2021年4月10日 0時) (レス) id: 41dc70dfaa (このIDを非表示/違反報告)
なゆ(プロフ) - いつの日か続きが見れる日を楽しみに待ってます! (2020年1月4日 15時) (レス) id: 3cf62938b7 (このIDを非表示/違反報告)
タ マ モ リ _ ピヨ マ ル(プロフ) - たまこさん» 私もキミシリーズは大好きです(≧∇≦) 「キミはトクベツ」の裕太くんのヤキモチは何度読んでも胸キュンが止まりません! こちらこそ、このような胸キュン作品を書いてくださった、たまこさんに感謝、感激です(T_T) (2018年1月13日 11時) (レス) id: ac67987a8b (このIDを非表示/違反報告)
たまこ(プロフ) - タ マ モ リ _ ピヨ マ ルさん» キミシリーズを読み返してくれてるんですね。感謝(;_;)感激です。(;_;)裕太くんのお話でキミシリーズは私もお気に入りです。 (2018年1月13日 1時) (レス) id: 0da3131f85 (このIDを非表示/違反報告)
たまこ(プロフ) - ゆうみさん» ゆうみさん、いつも温かいメッセージありがとうございます(;_;)感謝です。嬉しくて今日は更新しちゃいました。(笑)引き続き楽しんで頂けたら嬉しいです。 (2018年1月13日 1時) (レス) id: 0da3131f85 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:たまこ | 作成日時:2016年2月3日 9時