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機械音。 ページ20

「お疲れさまでしたー」





最終打ち合わせも終わり、


控え室を出るとデニムのポケットに入れてたスマホが震えた。



“平野”


スマホの画面に出る名前。





「平野?何だろう…」




画面をタップして電話に出た。




「もしもし…」


平野「裕太?今大丈夫?」


「え?うん、今仕事終わったところ」




なんか、周りの音がうるさい。


平野どこにいるんだよ。





平野「ちょうどよかった。

今からこっちに来れない?」


「は?」


平野「は?じゃねぇよ。

今から予定でもあるのか?」



「別にないけど…」




久しぶりに早く帰れるから


平野に会うより俺はAと会いたいんだけど。




平野「ちょっ、やめろ、Aっ…」


「え?」



今Aって言わなかった?



「Aいるの?」


平野「あ?ちょっ、ごめん、こいつが、スマホ取り上げ…っちょ、」


「え?なに?」




ツーツーツー、


無機質な機械音が流れた。




「え?は?切れた?!」




ちょっ、意味わかんない。


は?なになになに?




平野とA一緒にいるの?


え?何で電話切った?




「はぁ?」



スマホに向かって


思わず心の声が漏れた。



それを聞いてたニカがこっち見てる。



二「…玉、どうした?大丈夫?」


「…いや、電話切れて…」


二「誰から?」


「友達…」


二「ふーん。じゃ、俺、帰るわ。

玉も乗ってく?」


「いや、いい」




そう、じゃぁな。ってニカは帰っていって。


取り残された俺はとりあえず今度はAに電話を掛けてみる。



呼び出し音が10回くらい流れて


一向に出る気配がない。



「はぁ?何で?」



諦めかけてたその時


スマホから小さなAの声が聞こえた。

怪しい。→←電話。



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りさ - また続編見たいです(*^-^*) (2021年4月10日 0時) (レス) id: 41dc70dfaa (このIDを非表示/違反報告)
なゆ(プロフ) - いつの日か続きが見れる日を楽しみに待ってます! (2020年1月4日 15時) (レス) id: 3cf62938b7 (このIDを非表示/違反報告)
タ マ モ リ _ ピヨ マ ル(プロフ) - たまこさん» 私もキミシリーズは大好きです(≧∇≦) 「キミはトクベツ」の裕太くんのヤキモチは何度読んでも胸キュンが止まりません! こちらこそ、このような胸キュン作品を書いてくださった、たまこさんに感謝、感激です(T_T) (2018年1月13日 11時) (レス) id: ac67987a8b (このIDを非表示/違反報告)
たまこ(プロフ) - タ マ モ リ _ ピヨ マ ルさん» キミシリーズを読み返してくれてるんですね。感謝(;_;)感激です。(;_;)裕太くんのお話でキミシリーズは私もお気に入りです。 (2018年1月13日 1時) (レス) id: 0da3131f85 (このIDを非表示/違反報告)
たまこ(プロフ) - ゆうみさん» ゆうみさん、いつも温かいメッセージありがとうございます(;_;)感謝です。嬉しくて今日は更新しちゃいました。(笑)引き続き楽しんで頂けたら嬉しいです。 (2018年1月13日 1時) (レス) id: 0da3131f85 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:たまこ | 作成日時:2016年2月3日 9時

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