甘い時間。2

期待してもいい？ ページ8

Aちゃん、さっきから


すごくつまんなさそう。



焼肉の時も、ボーっとしてたり


箸、止まってたし。




今だって、考え事してたって。





俺と居るの、つまんないのかな。


俺は、すごく楽しみにしてたけど。





やっぱり、仕方なくって感じなの？


嫌われてんのかな、俺。






支払いの時、またお金出そうとするから


さすがに止めたけど。


俺から誘ってるし、女の子に払わせるような事


したくないっていうのもあるし。







なんだかなぁ。


読めないんだよな。




今も、Aちゃんの方向いたら


バッと顔逸らされたし。


Aちゃん、俯いちゃった。




俺、なんかしたかな？




ご飯誘って、来てくれたから


別に嫌われてはないよね？



嫌な人とご飯なんか行かないよね？





あぁ、もう。


何でこんなにモヤモヤするんだ？






そんなこと考えてたら


Aちゃんちのマンション近くまで


来てしまった。







A「裕太くん、ここで大丈夫だよ？

今日はありがとう」




ほら、もう降りようと鞄、ぎゅっと握ってる。




「……」





なんか、このままでは


帰したくないな。



もっと、一緒に居たいんだけど


Aちゃんは違うかな。









A「…え？ちょっと、裕太くん？」







Aちゃんのマンションの前、


通り過ぎちゃった。



Aちゃん、すっごいびっくりして


こっち見てる。







玉「…もうちょっと、一緒に居たらダメかな？」








ちょっと強引だったかも。


でも、まだ一緒に居たいって思ったから。


車、停めたくなかったんだ。





俺、Aちゃんのこと


もっと知りたいって思ってる、かも。




だって、Aちゃん


今、薄暗い中でもわかるくらい


顔真っ赤になってるから。






ねぇ、それって


どうゆう意味？




俺、期待してもいい？

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