甘い時間。2

どんな人？ ページ34

あ、でも、


付き合おうとかそんな言葉言われてない。


好きって言ってくれたけど…


あのクリスマスの日も


仕事で帰っちゃったし。


あれから連絡は取り合ってるけど


気紛れな裕太くんだし。


しょっちゅう来る訳でもないし。


まぁ、お互い仕事してるから


しょうがないんだけど。


ってまだ２日しか経ってないんだけど。




すごく不安になるって


私、本当に裕太くんのこと好きなんだ。


今までそんなことなかったのに。






「……」



平野「俺の小中の時の同級生」


ユカ「え？ぇえー？

大丈夫なの？その人」


平野「おいコラ。どーゆー意味だそれ」


ユカ「あはははっ！

だって平野くんの同級生でしょ？」


平野「だから、どーゆー意味なんだよ」


ユカ「ねぇ、A、大丈夫？

騙されてない？」


「え？あ、うん。多分」





ユカの言葉にハッとした。


騙されてない…よね？





平野「多分ってなんだよ。多分って。

お前ら酷くねぇか？すっげーいい奴だし、

すっげーかっこいいんだからな」



ユカ「えー！イケメンなの？

そうなの？A！」



「う、うん。

かっこいい。すごく」



ユカ「えー！？

なんで私に紹介してくれなかったのー？」


平野「なんだよそれ。

お前はイケメンならいいのかよ？

さっきまでボロクソ言ってたくせに」


ユカ「んははっ！

えー！見てみたーい！どんな人？

誰かに似てないの？芸能人とかさ！」


「え…あー…」





誰かって言われても…


言葉に詰まっていたら


タイミングよく店員さんが来て


頼んでいた蕎麦が３つ来た。




平野「お！うまそ」


ユカ「本当だぁ」


「…美味しそう」






上手く話逸れた？


と思っていたけど




ユカ「ねぇ、どうなの？」


「っえ？どうなの？って…」





食べている途中で話振られ


むせそうになった。




ユカ「…もう。

ちょっとくらいなんか教えてくれたって

いいじゃない」


「…ご、ごめん」




どう話していいのか分かんない。


どこまで話していいのか分かんないし。


ユカは恋バナ大好きだから


こうなること分かっていたけど…






平野「玉森裕太」


「！！」


ユカ「え？」





サラッと言いのける平野くんに


びっくりして箸が止まる。





平野「ん？似ている芸能人だろ？

あのキスマイの玉森裕太だよ」


ユカ「うそー！！超イケメンじゃん！

すごいすごい！うわー羨ましい」


「…あはは」

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